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自転車 アーカイブ

2008年04月13日

Is it an illusion?

2月にTour of Californiaという自転車レースを間近に見て以来、にわかに自分の中で自転車がクローズアップされています。もちろん、私にはVioletという立派なパートナーがいるわけですが、気になっているのは、車輪が細くって、ドロップハンドルのあのロードバイクです。この辺りは車道の端に自転車専用道があり、真夏の炎天下であろうが、冬の最中であろうが、しゃかしゃか自転車をこぐ老若男女の姿には事欠きません。車を運転していると、「ちょっと、そんなにこっちに寄って来ないでよね。」と思うこともありますし、2年も経って今更の感も否めないんですが、でもでも、ひょっとしてあれって、楽しいんじゃないでしょうか??
DSCN4093.JPG

2008年04月15日

The road to a road bike -1-

The Bike Connectionさて。ロードバイクって面白そうじゃないの?と言ってはみたものの、実際はロードバイクってどんなもの?というレベル。手始めに一番近くの自転車屋さんを覗いてみました。2月のレースの時には記念セールをしてたしね。
 お店ではいくつかのメーカーの自転車を取り扱っており、店内には所狭しと自転車が並んでいます。週末だったので、何組ものお客さんがお気に入りの一台を探しに来ていて、お店の周りの住宅街で試乗していました。予想以上の繁盛ぶりです。しかし自分が何を基準に、どう選んだらよいもやら、さっぱりわかりません。うーん・・・。
 この日はお店に足を踏み入れたという事実と、だいたいの値段を確認してお店を後にしました。

2008年04月27日

The road to a road bike -2-

新しく何かをしようとした時、自力で1から10まで調べることの出来る人がいますが、私はそういうことが全く苦手です。そんな私が頼りにすべきは経験者。とりあえずよく知っている人に教えてもらっちゃおう、というわけで、全くもって他力本願。しかしそこはそれ。有り難いことに、こういう私の近くには、ちゃーんとよく知った経験者がいるんですよねぇ。
My bike 師匠と仰ぐことに決めた友人に連絡を取り、まずは彼女の持っているロードバイクを見せてもらうことにました。いそいそと彼女の家に伺うと、自転車の構造を説明し、試乗までさせてくれました。初めてロードバイクに乗る私の為にサドルを下げてくれたのですが、それでもずいぶんとハンドルが低く感じます。ハンドルの握り心
Violet地も違うので、漕ぎ出しやカーブでは少しふらつきます。でも、漕ぎごこちがとっても軽やかで、ちょっと練習したら乗れるようになりそうな気がする!
 ポイントは、漕ぎ出しと止まる時のよう。早速Violetのサドルを数センチ上げ、乗り降りの練習をすることにしました。


 
<↑もともとのViolet>
<←サドルを上げたところ>

2008年04月28日

The road to a road bike -3-

さて、自転車の乗り降りのの練習をしつつ、次なるステップは自転車屋巡りです。師匠がPalo Alto周辺のめぼしい自転車屋さん&自転車関連のお店に連れて行ってくれました。お店によって、取り扱っている自転車のメーカーや価格帯がちょっとずつ違います。半日かけて一気に見てまわったお陰で、値段の具合やら、自分の好みやらがだんだんわかってきました。

この日連れて行ってもらったお店はこちらの5軒。
PALO ALTO BICYCLE
Bicycle Outfitter
Chain Reaction Bicycle
Mike's Bikes
REI


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2008年05月02日

The road to a road bike -4-

自転車屋さん巡りでさらに高まった自転車熱。とりあえず、一番安いのを買えばいいか、と思う反面、途中で物足りなくなって買い替えることになったらなぁ、などと、あるのかないのかわからない先のことまで気になり始め、迷い出すときりがありません。ただ、自分がどのくらい自転車に乗ることを好きになるのかどうかは未知数ですし、物足りなくなるほど乗るのなら、その時買い替えるのは本望だ、と思い直しました。そして、買うとしたらこの2台のうちのどっちかかなぁ、という自転車を試乗させてもらいに出掛けました。これまた有り難いことに、師匠が試乗に付き合ってくださいました。ただし、私は車で、師匠は自転車でお店に集合です。
 今回試乗させてもらったお店の場合、試乗の際には運転免許証をお店に預けます。店員さんに試乗したい自転車を告げると、快くサドルの高さなどを合わせて、試乗用のコースを教えてくれました。師匠が先を走ってくれるので安心です。お店周辺の住宅街の中の車の通りの少ない短いコースで、多少の起伏があり、乗り心地がわかるようになっているようでした。私はロードバイク自体に初めて乗るので、乗り心地がどうなのかはさっぱりわかりませんでしたが、ギアの切り替わり具合や、ブレーキの感じには、乗せてもらった2台にも多少違いがあるような気がしました。お店に戻って、この2台に違いがあるのか尋ねてみたのですが、本質的には何も違いはない様子。値段もほとんど一緒だったので、色の気にいったこの自転車にしようと心に決めました。(実物は明るい月夜のような青。)
TREK 1000 WSDそう、この日は本当に決めただけ。だって、安い買い物じゃないし、また気が変わるかも知れないし、そんなに簡単には買えませんよー。

2008年05月03日

The road to a road bike -5-

さぁ、いよいよ自転車を買いに行きましょう。1ドル100円前後の円高の時期だったので、円で支払いが出来るよう、クレジットカードを握りしめて、いざ出陣!この日は、ついに師匠がご夫婦でついて来てくださいました。そう、師匠はご夫婦で自転車に乗るのです。
 まずは、この日ちょうどセール中という自転車屋さんに突撃。私は、ウエアや細々したものを物色し、師匠ご夫婦は、今乗っているものよりグレードアップした自転車を試乗しました。お二人とも、少し前から新しい自転車への買い替えを検討していて、どうやらその試乗した自転車がたいそういい具合だったよう。試乗をきっかけに買い替えが現実味を帯びてきた様子でした。
 そのまま、目的のお店に向かい、目的の自転車の前に立ったところで、師匠ご夫婦から思いがけないお申し出をいただきました。師匠が乗っている自転車に乗りませんか?と。師匠は、いよいよ新しい自転車を買うことを決心し、これまで乗っていた自転車を超格安で譲って下さるというのです。師匠の自転車と、私が買おうとしていた自転車はちょうど
TREK 2200 WSD同じサイズですが、師匠の乗っている自転車の方がずっと高級です。これは全く思いがけない展開です。というか、非常に有り難いお話です。私って、どうしてこんなについているんだろう?
 というわけで、買い物はあっさり中止し、師匠から自転車を譲っていただくことに決めました。
<←これが師匠の自転車です〜>

2008年05月13日

My road bike

My new bike師匠から自転車を譲っていただけることが決まった後、待つこと2週間。師匠は無事新車を購入し、元師匠の自転車は私のもとにやって来ました。スタンフォード周辺は非常に治安のいいところなのですが、自転車に関しては、ちょっと値段が張りそうなものだとカギをかけていても盗まれる可能性があるので、置き場は室内です。無駄のない形、格好いいじゃありませんか。
 初日は師匠ご夫妻の先導で、どうにかこうにか約40kmを走りました。新宿から中央線で国分寺まで往復したのと同じくらいの距離です。2時間以上かかり、ロードバイクとしてはかなりゆっくりペースでしたが、それでも下り坂ともなれば時速35kmくらいは出て、日常生活では体験できないスピード感が味わえます。

こりゃー楽しいわ。

2008年05月26日

Enjoy sweets!

Seasonal danishロードバイク という乗り物は、思ってもいなかったくらい遠くまで行くことができます。これまで車でしか行けなかったところまで行けるんです。この日は、パロアルトの隣の隣町にあるケーキ屋さんへ。ウチからの距離は約8km、25分ほどです。ひとっ走りした後に食べる甘いものは格別の美味しさ。うーん、これってもしかしたら、使ったよりも多くカロリー取ってるかもなぁ。

2008年06月01日

First Challenge

スタンフォードの裏山に続く道の一つ、Old La Honda。全長5.39km、標高差393m、平均斜度は7.3%、うねうねとしたカーブがこれでもか、と続く上り坂です。地元の自転車乗りがチャレンジする名の知れた道で、誰もが自分のベストタイムを知っているとかいないとか。20分以内で上りきってしまうツワモノもいるらしい。
 自転車に乗り始めて6週間目の週末、程よく涼しい日に、このOld La Honda上りに挑戦しました。もちろん師匠と一緒に。この坂、ずっと上りっ放し。平らになるってことがありません。まぁ、だから坂なんですけれど。いったん足をついてしまったら、二度と漕ぎ出せそうになかったので、行けるところまで行って、ペダルをこげなくなったところで引き返せばいいか、と上り始めました。けれど、上れば上るほど途中で諦めるのは惜しい。止まりそうになりながらも必死にペダルをまわし続けること43分。どうにかこうにか上り切りました。ふぅ〜〜〜。
Alice's Restaurantよくやった!せっかくですから、お昼ご飯を食べて帰りましょうよ。バイク(オートバイ)野郎でにぎわう峠のレストランに、こっそり紛れ込みました。卵2個、ベーコン3枚、フレンチトースト2枚という典型的なアメリカの朝ご飯(午後2時まで注文可能)をぺろりと平らげ、心もお腹も満たされて帰路につきました。
 
 
 
坂上りは、しばらくいいや。

2008年06月09日

Cheeseburger at Alpine Inn

Alpine Inn週末、ハンバーガーを目当てに自転車を漕ぎ出しました。車で通ったら気付かずに通り過ぎてしまうような、地元の人達しか集まらない感じのお店ですが、裏庭にピクニックテーブルが並んでいて気軽にくつろげ、自転車でも立ち寄りやすく、私が行くのは二度目です。ハンバーガーはご覧の通り、ごくごくありきたりな姿なんですが、パンの内側に塗られたバターが香ばしく焼いてあり、このひと手間によって私の中でのポイントが上がっています。大きな木の木陰になった席は、風がそよいでいて本当に気持ちがよく、ハンバーガーを平らげた後には、そのままゴロリと昼寝したいくらい。庭の隅にペーパーバックの本が何冊も置いてあったので、きっと本を片手に、何時間もあそこで過ごす人達がいるんでしょうね。

2008年06月14日

Having fun

Having fun新しい自転車に乗リ出してから、ちょうど2ヶ月になります。この間の走行距離は約580kmになりました。自転車にサイクルコンピューターがついているので、走っている間には時速、走行距離や時間が表示され、総走行距離が記録されるのです。賢いんですよ。 580kmと言われても全くピンとこないので、どれくらいの距離なのか、地図上でちまちまと測ってみました。
 まずは東京駅から東海道新幹線をたどって西へ。横浜 (26km)、熱海 (95km)、浜松 (239km)、名古屋 (342km)、京都 (477km)を通って、新大阪までは約515km。もっと行けます。そのまま山陽新幹線に進んで新神戸 (548km)を通り過ぎ、明石市のあたりで580kmでした。すごい!
 調子に乗って、今度は同じく東京駅から東北新幹線を北上してみました。学生時代にクラブの合宿で何度も行った新白河までは180km足らず。仙台 (326km)を通過し、盛岡まで行ってもまだ497km、岩手と青森の県境を通過した辺りでようやく580kmです。ふぅ。思えば遠くに来たもんだ。

 っていうか、私も相当ヒマ、ですな。

2008年07月12日

タイヤ交換講習会

R1005828.JPG私の自転車の師匠ご夫婦が、自転車のタイヤを交換するので見に来ませんか、と誘って下さり、タイヤの外し方と戻し方を教えていただいてきました。タイヤが外せないとパンクの修理が出来ません。私自身はこれまでの3ヶ月、走っている間にタイヤがパンクしたことはありませんが、ピンやガラスの破片がささったり、段差に当ったりして走っている最中にパンクする可能性はあり、実際道ばたで修理している人達の姿を時々見かけます。家から離れたところでパンクしてしまって、自分で修理が出来ず、自転車をひきながらとぼとぼとかえってくるのは寂しいうえに大変そうですので、タイヤの外し方と戻し方を教えていただけるのは有り難いお話。しかも、夫は講習会前夜という絶妙のタイミングでパンク!パンク修理の実習も出来ました。
 パンクなどのトラブルとは無縁でいたいものですが、備えあれば憂いなし、です。

2008年07月22日

Cycling from San Francisco to Tiburon

Cycling to Tiburon師匠ご夫婦に誘っていただいて、初めて自転車で遠出をしました。カルトレインに自転車を乗せて、夫も含めて4人で目指すはサンフランシスコ。そこからゴールデンゲートブリッジを通って対岸へ渡り、さらにいくらか走ろう、という計画です。
←カルトレインの自転車専用車両。自分で乗せて、窓際に繋がっているゴムひもみたいなので固定します。自転車の持ち込みに料金はかかりません。日曜の朝9時半だっていうのに自転車だらけで驚きました。一体みんなどこに行くんだろうか?
↓念願のゴールデンゲートブリッジ。車道の東側は歩行者専用道、西側は自転車専用道です。霧に覆われていて寒かったら嫌だなぁ、と心配していたのですが、幸い好天に恵まれました。とは言え、太平洋側から吹
Golden Gate Bridgeき付ける風は強く、特に帰路では強風に押し返されそうになり、一部自転車から降りて押したほどでした。
 車でゴールデンゲートブリッジを渡るたびに、自転車で渡る人々を羨ましく眺めていたので、私としては橋を渡った時点で夢が叶って万々歳!本日の目標ほとんど達成!だったのですが、この日の目的は橋を渡ることではなく、橋の向こう側の湾岸沿いをサイクリングすること。私は4人の中で(意図的にではなく)ダントツのんびりペースで、みんなをお待たせしながら、どうにか全長80km近いこの日のサイクリングを終えました。ひゃー、疲れたーー。途中、お昼やおやつを食べたり、休憩したりしたので、実際に自転車を漕いでいたのは4時間半くらいだったようです。自転車って、こんなに長距離走れる乗り物なんですねぇ。一人ではもちろん、夫と二人でもこんな冒険は思いもつかなかったでしょう。未体験ゾーンに誘って下さった師匠夫妻に感謝です。

2008年07月31日

Cycling to the Pacific

 先日に引き続き、今度は太平洋までサイクリングに行ってきました。
師匠ご夫妻の、太平洋側のPescaderoという街においしいパン屋さんがあるという話につられ、またまた夫と二人、師匠ご夫妻にお伴させていただくことにしたのです。
Route to the Pacific.png
 太平洋までは東に40kmほどですが、この間に標高500mくらいの山が横たわっています。以前に挑戦したOld La Honda Rdを登らなくてはなりません。しかも登るだけではなく、下らないことには海にたどり着かない。さらに家に戻ってくる為には、もう一回登って下らないとならないのですが、そのことを考えると行く気が失せてしまうので、あまり考えないようにして出発しました。こういうのを向こう見ず、と呼ぶんでしょうかね。
 第一の関門はOld La Honda。漕ぎ出そうとしたとたんにチェーンが外れ、幸先が悪いなぁと思ったもののその後は順調で、山上まで40分弱。前回より少し早く登り終えるられました。ふうっ。せっかく苦労して登ったけれど、一気に下りです。下りはスピードが出るので、登りよりも緊張します。次第にブレーキをかける手が痛くなってくるのですが、そこは我慢。下りが緩やかになってからはひどい風。自転車はめっぽう風に弱いんです。潮の香りが漂ってきたなと思ったら、どんよーーーり雲った太平洋にたどり着きました。来たぞーーー!
 冷たい風が吹き付けていて、日本の海辺で想像するような海水浴客やビーチパラソルは皆無でしたが、ピクニックエリアでは、BBQを楽しむ家族連れでにぎわっていました。(自分だったら寒くって楽しめない自信100%!)
At the Pacific 海岸沿いを少し南下して、目的地Pescaderoのパン屋さんへ突撃。ちょうど焼きたてのパンが出てきたところだったので、いそいそと買い込み、むしゃむしゃと平らげました。さて、これから家に向かって帰らねばなりません。帰り道の選択肢が3つあったのですが、一番楽そうに思えた、先にプチ峠(師匠夫の命名)を一つ登り(これで標高の1/3を登ることができる)、残り2/3をもうひと登りする、という道で帰ることにしました。このプチ峠が本当にキツかった。師匠夫妻の背中はもう見えず、夫は「先行ってーーー」と言ってます。もちろん、夫を待つ余裕なんてどこにもありません。どこまで続くんだ、この坂は、足がまわらなくって、もう自転車止まっちゃうよー、でも一度止まっちゃったら、二度と漕ぎ出せない。止まっちゃダメーーー。よろよろと漕ぎ続けてどうにかこうにかプチ峠のピークにたどり着きました。聞けば、途中10%くらいの斜度のところもあったらしい。さらに師匠夫の衝撃的な発言。「実は今、2/3くらい登ってきてるんですけど、これから1/3下ります。」
 今、何ておっしゃいました?せっかく登ったのに下りるんですか?プチ峠で稼げる1/3は2/3ー1/3ですか??いや計算はあってます。確かに下りが無かったら峠じゃない。でも、でも、でも・・・。
 何を言っても始まらない。1/3下った後は、最後の力を振り絞って2つめの峠をゆるゆると登り続け、またまたブレーキを握りしめながら山道を下り、出発してから8時間半後、アパートに戻ってきました。自転車を担いで2階に上がる階段のキツいことといったら。部屋に入った途端ばたりと倒れ、完全にノックアウトでした。

 こんなに登り続けたのも、こんなに長距離を走ったのも初めてです。本当にいっぱいいいっぱいで、達成感を感じる余裕すら無く、この日の記憶が急速に遠くなっていきます。
けど、一度出来たことはまた出来るに違いない。またいつか、太平洋まで行けるに違いない。そのころには、プチ峠も楽々、になってるのかな。

2008年08月03日

Cycling to the Pacific - おまけ

帰りの苦しく長い登り坂の途中で、総走行距離が1000kmを越えました。東京から1000kmというと、東海道新幹線から山陰新幹線をたどってついに九州に上陸したところ。東北新幹線では、終着駅の八戸(594km)から東北本線をたどって青森(690km)へ、さらに津軽海峡線をたどって津軽海峡(753〜776km)を渡り、江差線で函館まで行ってもまだ856km。そこから函館本線をたどって北上を続け、内浦湾岸から内陸に25kmほど入ったところでした。

2008年08月19日

Marin Century

8月2日にMarin Centuryという自転車のイベントに参加し、師匠ご夫妻、このイベントで初めてお目にかかった自転車好きのご夫妻(筋金入り)とともに、私たちも100kmを走ってきました。そう、サンフランシスコからのサイクリング太平洋までの長距離サイクリングは、師匠ご夫妻が敷いて下さったこの100kmへの布石だったんですよ。
 今回のイベントは、サンフランシスコからゴールデンゲートブリッジを渡った向こう側、Marin Countyで行われたもので、コースは50km、100km、160km、160km(山岳コース)、320km(山岳コース)から選べます。太平洋まで行ったときほどではないけれど、事前に予想していたよりも登り下りが多かったのですが、前2回のサイクリングのお陰で、距離感や自分の疲れ具合が多少計れたことと、途中3カ所の休憩所で十分にエネルギー補給が出来たことで、疲れはしたものの、楽しく走り切ることができました。
Second Rest Stop
<どの休憩所でも沢山のボランティアの方々が、飲み物や食べ物をふんだんに準備して待っていてくれました。ありがたや〜。>
 イベントの詳細はご一緒させていただいたごに任せするとして。
(とうとうブログの記事までおんぶにだっこですか!!)
 
 何が楽しくて自転車に乗っているのか。少し考えてみました。
 まずはこのロードバイクという乗り物。これまで私が知っていた自転車からは全く想像できない乗り物です。とにかく乗りごごちが軽い。平らな道だったら、2-3回転漕いだあとそのまま何もしてなくてもずーっと進んでいきます。初めて乗った時には、「これはずるい!今まで必死に漕いでいたのは何だったんだ!」と怒りにも近い気持ちを覚えました。さーーーっと風を切って走る感覚は何とも爽快です。
 それからこの辺りの道路事情。自転車専用レーンが設けられていて、安全かつ快適にサイクリングを楽しめます。あるいは、15分も走れば山の中、という環境の良さもあるでしょう。
 そうは言ってもそんなに長く漕ぎ続けていたら、翌日には筋肉痛で歩けなくなったりするんじゃないの?と、自分が乗るまではそんな風に思っていました。ところがどっこい、筋肉痛にもならないし、走っていた時に痛くなった膝も痛くなりません。私は運動している時に息が上がってきて苦しくなってハーハーしてしまうあの感覚が非常に嫌なのですが、自転車だとそんなに苦しくなるまで漕がなくってもそれなりの速度で進め、ハーハーするまで頑張らなくてもいいのです。(もちろん頑張ってもいいんですが。)その程度の強さで漕いでいる分には筋肉痛にもならないようです。自転車の100kmとBay to Breakersで走った12kmのどっちがキツかったかと言われれば、走った12kmの方かと思います。
 あとは運動中(!)や後の食事がおいしい。これまでならば食べ切ることの出来なかった量も、ペロリと平らげることが出来るようになりました。ただし、これがメリットなのがどうかについては、今後の経過を見なくてはなりませんね。
 そして一番はやはり、仲間がいるということではないでしょうか。今回のように一緒にイベントに参加したり、また、そのイベントに向けて出掛けることが出来るというのはもちろんのこと、たとえ一人で走っていても、信号で止まっているときなどに声を掛けてくれる人がいたり、しばらく一緒に走ってくれる人達に出会えたりします。そうすると、全く一人で走っているときよりも長く走れたり、分かれたあとも楽しい気持ちで走り続けることが出来る。それが一番の原動力のようです。なんだ、これまた他力本願か、と一瞬思いましたが、けれど一緒に楽しめる仲間がいるのはちっとも悪いことではありません。人とのつながりが私にとっては一番嬉しいのです。
 少しずつ広がる自転車の輪。この先どんな風に広がっていくのか、増々楽しみです。

2008年10月20日

Old La Honda Time Trial

Old La Honda Time Trial! お仲間が着々とタイムを縮めている様子に触発され、久しぶりにOld La Hondaに挑戦してきました。5月末に初めて上った時には43分、7月に上った2度目には38分半ほどかかりましたが、果たして今回はどうでしょうか。

 私以外の女性三人はつい先日もこの坂を上ったばかりで、うちお二人はゆっくり行きます、とのこと。私ともう一人が、自己ベストを目指してスタートを切ることになりました。もう一人とは、もちろん師匠ですよー。私の心の中での目標タイムは35分。途中まででも師匠について行ければ、なんとか達成出来るんじゃないかという目論みなんですが。 <↑ スタート地点。みんな余裕の笑顔。>

At the top of Old La Honda <← ゴール地点。もうふらふら。>
 結果は32分50秒。5分半短縮です!
いやー、師匠の早いこと。スタート直後からスピードが違います。全くついて行くことが出来ず、みるみる背中が見えなくなってしまいました。目論み失敗。仕方がないので、あとは自分の自転車についているメーターが時速10kmを下回らないようにと漕ぎ続けました。(途中、勾配のきついカーブが何カ所かあり、そこでは時速8km前後がやっとでした。)

師匠は30分。さすがです。
ゆっくりペースのはずの友人達は、お喋りしながら上ってきて38分。
これまた早すぎです。
ちなみに夫。前回(7月)は約40分+休憩3回(約10分)だったのが、休憩なしで38分ほどで上り切りました。快挙!

この日、私はブッククラブ(10月の課題図書は宮尾登美子「紀ノ川」)があったので、そのまま同じ坂を下って家に帰りましたが、私以外は太平洋までサイクリング。なのに30分で上っちゃう師匠、やっぱり凄いですねぇ。

2008年12月08日

Bay trail at Foster city

Bay trail 来客があったり、お天気が今ひとつだったりして、2週間ほど自転車に乗っていなかったのですが、久しぶりに仲間と集って自転車に乗りに行きました。
 夫の自転車を仲間のお一人に調整してもらう必要があったため、まずは車に2台の自転車を乗せてフォスターシティーへドライブ。ちゃちゃっと自転車を見てもらってから、サンフランシスコ湾岸のベイトレイルを往復40kmほど走りました。この日はいつも一緒に自転車に乗っているNさんのご主人が、ついに自転車デビュー!また、ごく最近自転車に乗り始めたという方も交えて総勢6人で走りました。久しぶりに乗ったためか結構疲れましたが、身体を動かすのはやはり気持ちがいいものです。身体の隅々まで酸素が行き渡り、活性化されるよう。寒いからと言って家に引きこもらずに、雨の降らないタイミングを見計らって出掛けようと思いました。

2008年12月31日

Good Bye, 2008

Year-end party 2008年最後のビッグイベントは、自転車仲間との忘年会でした。ダンジネスクラブを一人一匹づつという豪華な会。各家族、キッチンばさみを持参。なぜか人数分のカニフォークがあり、無心にカニをほじります。うん、甘くて美味しい。

 今年一番の出来事は、何といってもロードバイクに乗り始めたことです。抜けるような青空の下、風を切って走るのはとても気持ちがいいうえ、自転車がご縁で沢山の素敵な仲間と出会い、楽しい時間を一緒に過ごしました。お腹を空かせて、美味しいものも沢山食べました。秋以降、自転車に乗るペースは落ちていますが、4月中旬からの7ヶ月半の総走行距離は2365kmになりました。

 それからブッククラブ。メンバーが選んだ本を毎月一冊づつ読み、ああでもないこうでもないと話し合う集まりです。5月から始まったこの会のメンバーは、歳もキャリアもばらばらですが、皆、率直で飾らない人柄の方ばかり。ただ本を読むに留まらず、毎回多いに刺激を受け、多様な事柄を学んだり考えたりするきっかけになっています。

 これら以外にも、この先もずっと大事にしたい出会いに恵まれました。たくさんの出会い、なんだか有り難いなぁ。

2008年も残すところ2時間半、多くの友人達と家族に支えられ、無事に終えることが出来そうです。
皆さま、どうもありがとうございました。

2009年01月09日

Kicked off 2009 with bike

一年の計は元旦にあり。1日からトレーニング(? ?)開始しました。これは、雨でも夜でも好きな時に好きなところで自転車に乗れる練習台。3本のバーが並んでいて、前輪の真下に1本、後輪の前後にそれぞれ1本づつバーが当るように自転車を乗せて自転車を漕ぐ、という代物もので、3本ローラーと呼ばれています。達人の方々はシャシャシャーッと、こともなげに漕ぐわけですが、バランスを取って漕ぎ続けるのは私にとっては至難の業。右腕を壁にぺったりくっつけてようやくこの姿勢を維持しています。続けるとバランスよく無駄な力を使わずにペダルを回せるようになるらしい。初日は肩から腕に力が入り、10分乗るのが精一杯。これ、壁に頼らず乗れるようになるのか?
千里の道も一歩から。雨期の間、ちょっとずつでも続けてみましょうかね。

2009年02月20日

Tour of California 2009

2月14日からアメリカ最大の自転車のロードレース、Tour of Californiaが始まりました。昨年はパロアルトとスタンフォードがコースに組み込まれており、このレースを観戦したことがきっかけになって、私はロードバイクに乗り始めたのでした。今年はカリフォルニア州の州都、サクラメントからサンディエゴの少し南にあるエスコンディドまでの750mile(=1200km)を、22日までの9日間で走り抜けます。また、参加チームの一つ、アスタナ・サイクリングチームからは、1999年から2005年までの7年間、ツールドフランス総合優勝を守り続けた後でいったん引退しながら、昨年末に現役復帰したランス・アームストロングが出場するというので、例年以上に盛り上がっているようです。

 レース3日目、16日、サウサリートからサンタクルーズまでの186.6kmのコースが家の近くだったので、観戦に出向きました。事前に夫が下見を繰り返し、結果選ばれた観戦ポイントは、この日2つめの坂の頂上でした。家からは車で1時間ほどです。天気予報の通り、朝から激しく雨。毛糸の靴下を履き、ホカロン、膝掛け、ポットに入れたお茶、おやつなどを車に乗せて出発しました。レースには一般道を使うので、レースの2時間前には通行止めになる、という噂だったし、どの程度の人出になのか予想がつかなかったので、予定通過時間(12:30〜1:30頃)のはるか前、9時半ごろには現地に到着しました。が、さすがに早過ぎたようで、まだごくわずかな人しかおらず拍子抜け。10時頃には雨のあがり、時々警察や関係の車両が行き来し始め、応援用のカウベルが配られました。(配られた、というか、係のおじさんがその辺にいた観客にいくつか手渡した後、残りはまとめて道ばたに置いていった。)11時くらいになると、コース沿いに観客が並び始めて、徐々にそれらしい雰囲気になり始めました。私達はちょうど坂の終わるところに陣取りました。観戦慣れした人達は、アウトドア用の椅子やら、暖房やらを持参ですが、観戦初心者の私達は当然椅子無し、熱源無し。あ、ホカロンあり。そのうち警備の人や関係者と思われる人達もどこからともなく現れて、もうすぐだなー、と思い始めた12時頃に、レースが予定より遅れており、選手達が到着するのは1時半くらいになるらしい、との情報。はー、まだ1時間半も待つのか、とホカロンをさすっていると、いったん上がっていた雨が再び降り始め、どんどん激しくなり、しまいにはひょうだかあられだかまで降り出す始末。その頃には結構な人出になっていて、今更場所を離れられず、凍えながら雨の日の観戦待ちを満喫しました。

KOM winner

 来た来た来たっ!現地で待つこと約4時間、トップで坂を駆け上がってきたのは、昨年・一昨年とこのレースを制しているリーバイ・ライプハイマーでした 。通り過ぎるのは一瞬の出来事で、写真を撮っていると直接選手を目にしたんだか、していないんだかわかりません。どれが誰だかなんていうことも、全くわかりません。あんなに待ったけど、30分ほどで120人以上の選手すべてが通過していきました。はやっ!そして、観客と関係者の撤収も早い!坂の頂上で選手をチェックしていた審判員(?)は、最初の何人かをチェックし終えたら、雨の中を文字通り走り去って行きました。先頭集団が通り過ぎてしまうと、観客も帰り始めます。最後の選手が通るころには、沿道の観客は半分も残っていなかったような。最後に「これでおしまい」のサインを掲げた車が通過し、清掃車が通って、通行止め解除です。ほー、そんなもんですか。あとで撮った写真を見返したところ、噂のランス・アームストロングも写真に小さく写っていて、間違いなく目の前を通過したようです。

 今回、握りしめたカメラの液晶から目が離せず、カメラ越しに選手を見るようなことになってしまったのだけれど、今にしてみると、ものすごい勢いで走り抜けていく選手達を自分の目でもっとしっかり見たほうが良かったような。観戦、応援に行ったというよりも、写真を撮りに行った形になってしまったような。来年はカメラを持たずに出掛けて、思いっきり応援しようかと思います。

レースの写真はこちらです。

2009年03月31日

Changed tires

Former tireVioletのタイヤを交換しました。左の写真のごついタイヤがもともとのタイヤ。キャンパス内のでこぼこ道や、路肩の段差を気にせずに乗れるのはいいのですが、いかんせん抵抗が大きくって、向かい風が吹いていたりすると、ほんっとに進みません。タイヤを換えたら少しは楽になるんだろうなー、換えたいなー、と思いつつもそのままで、気付けば3年が経ちました。こんなに時間がかかってしまったは、元来のいい加減な性格に加え、どうやってどのタイヤに交換したらいいのやら、さっぱり見当がつかなかったからです。
 ロードバイクに乗るようになったお陰で、「車輪というのは、ホイールとタイヤとタイヤの中にあるチューブから成っている。」とか、「ホイール、タイヤ、チューブにはサイズがある。」とか、「タイヤはホイールから外せる。」といったことが多少はわかるよう
New tireになり、自分でも実際にロードバイクのチューブを交換したりして、自信がついたんでしょうね。ついに重い腰を上げ、夫の助けを借りながら、以前のものより細くてつるりとしたタイヤを探してオンラインで注文し、一人でちまちまと交換しました。交換しようとして、あれ、この自転車はどうやってホイールを外せばいいんだろう?と、まずはGoogle先生にホイールの外し方を教えてもらったという有様でしたが。
 
 走ってみるとやっぱりちゃんと違うんですねぇ。以前は重くて使わなかったギアで走ることが出来て、具体的なスピードはわからないけれど、2-3割早くなったような感じがします。うん、交換して良かったです。

2009年04月27日

Primavera Century 2009

Primavera Century 2009 at Start猛暑の週末、100マイル(=160km)の自転車イベントに参加してきました。自転車の達人やトライアスロンに取り組む方々に紛れて7時半ごろスタートしたのですが、皆さん激烈早い〜!最初の10km以降はと二人旅になりました。途中には水や食料の補給所が全部で5カ所あり、ボランティアの方々がフルーツやらクッキーやらパウンドケーキやらが沢山準備して下さっていました。ナッツの塩味とドライフルーツがおいしかったなぁ。どの補給所にも足切り時間が設定してあって、必死に漕いでもゆっくりペースの私達は、3カ所目以降はどこも滑り込み。文字通りふらふらになりながら6時過ぎにゴールしました。実走時間は9時間17分でした。ゴールの締め切りは5時30分だったのに、待っていてくれたスタッフの皆さん、イベントを支えてくれていたボランティアの方々に感謝です。
 今回骨身に染みたのは、100kmと160kmは大きく違うということ。暑いわ、遠いわ、仲間はいないわ、で楽しさ要素はかぎりなくゼロに近かった。。。巷では、本番係数(走ったことのある距離の何倍走れるか)1.5倍だとか2倍だとか言われていますが、私の場合は1.2〜1.3倍と思うのが良さそうです。
 ともかく。160kmどうにか走りきれることはわかりました。次回の160kmは8月の予定です。それまでに、少しは楽しめるように精進しようと思います。自転車に乗り初めてちょうど1年。よい記念になりました。

2009年07月02日

Cycling to Mt. Tamalpais

Today's destination久しぶりに自転車で遠出です。先週末、師匠ご夫婦にお誘いいただいて、Nさん、と私の5人で、サンフランシスコからゴールデンゲートブリッジを渡った対岸にそびえるMt. Tamalpais、通称Mt. Tamを目指しました。サンフランシスコまで車に自転車を積んでいって、ゴールデンゲートブリッジのたもとから自転車で出発、橋を渡った後海岸沿いの道を走り、Mt.Tamの標高 783.6mをまるまる登ってきました。登っていくのはほんとに大変なんだけれど、途中の眺めが素晴らしい。すっぽりと霧に覆われた太平洋、対象的にきらきらと光が跳ね返るサンフランシスコ湾、サンフランシスコの街のシルエットやさっき渡ったゴールデンゲートブリッジが、眼下に見渡せます。登りそのものは2時間ほどだったでしょうか。山頂ではご褒美の景色を眺めながら、ひとしきり達成感に浸りました。下りもそれなりに長くって、下りながら「良くこんなところを登った!」と我ながら感心することしきり。この日の最高気温は100°F(=37.8℃)だった模様。暑さも手伝って、へとへとになりながら夏のサイクリングを満喫しました。
 8月1日には2度目の160kmのイベントが控えています。7月中は少し長めのサイクリングをして備えなければー。

2009年07月07日

Aero Wheel

Test drive for ZIPP 404 on Yoko's Trek
 自転車部の部長こと、SHIGEさんにこのカッコいいホイール、ZIPP 404を貸りて太平洋までひとっ走りしてきました。このホイール、カーボン製で軽いだけでなく、空気抵抗が少なくなるように設計されています。私ごときに違いがわかるのかね、と大して期待もせずに走り出したのですが、か、軽い〜!一漕ぎしてわかるほど踏み込みが軽く、頼りなく思ってしまうほどなのです。普段より1、2段重いギアを回し続けることが出来ました。さらに、いったんスピードにのると減速しにくく、くるくるとホイールに足が回されるような感じです。横から風がくると押されて、おっ、となることもありましたが、全体としては非常に省エネモードで走ることが出来ました。道具の差って思っているより大きいのねぇ。
 難点はとっても目立つということ。ホイールとは全く釣り合わないのろのろペースで走ってるとますますね。

 SHIGEさん、大事なホイールを貸していただいて、どうもありがとうございました!

2009年07月26日

Mt. Hamilton

Hit the Mt Hamilton Rd!

 2週間前の週末ですが、サンノゼの東にあるこの辺りでは一番標高の高い山、Mt. Hamiltonに自転車仲間の方々と6人で登ってきました。先月登ったMt. Tamも十分登りごたえがありましたが、Mt. Hamiltonはさらに標高が高くって1284mです。現地までも自転車で走ってさらに山に登るツワモノな方々もいらっしゃるのですが、今回は我々軟弱婦向けに麓からのスタートにさせてもらいました。
Pump it up! Flat scene #3麓から山頂までは30kmで、途中に2カ所の短い下りがありますが、25km分はただひたすら単調な坂道です。山頂には天文台があり、白い天文台が途中から見え隠れするのですが、登っても登っても見える位置が左右に変わるばかりでなかなか近づかず、何度も大きなため息をついてしまいます。けれど、ところどころで眼下に広がるシリコンバレーの景色が疲れを吹き飛ばしてくれ、どうにか登り続けられました。途中、同行のNさんは2度のパンクにも見舞われましたが、今じゃチューブの交換も手際よく出来るようになりました。休憩時間を除いて、登った時間は3時間。山頂は360度視界が開け、登って来た道が山肌にくねくねと這う様子が遠くまでほそーく見えます。よく登ったなぁ。。。 
 
View from the top of mount Hamilton

 一人じゃ絶対無理だし、夫と二人でもどうだったか怪しいですが、仲間のお陰で無事山頂に辿り着けました。仲間がいるって、ホントに有り難いです。

2009年08月19日

Marin Century 2009

Marin Century 2009 楽しみ&目標にしていた自転車のイベント、Marin Centuryが8月1日に終わりました。去年は100kmのコースを走りましたが、今年は自転車仲間と総勢7人で100mileに挑戦しました。実際には100+数mileあり、8時間50分ほどかかりました。トラブルなく無事走り終えたことに、非常に満足しています。一緒に走って下さった皆様、応援して下さっていた皆様、ありがとうございました。

写真:saganoさん撮影
 Marin Centuryは、San FranciscoからGolden Gate Bridgeを渡った北側、Marin CountyのMarin Cyclist Clubが主催する自転車イベントです。50km、100km、100mile(=160km
)、200km、200mile(=320km)のコースがあり、7月初めの時点での参加登録者数は約2500人。その後1ヶ月の間にどれだけの人が申し込んだかわかりませんが、かなり大規模です。途中に数カ所設置されている補給所では、大勢のボランティアの方々が、フルーツ、パン、チップス、チーズ、クラッカー、パウンドケーキなどなど、沢山の食べ物と飲み物が準備して下さっています。補給所に駐輪されている参加者の方々の愛車を眺めるのは、私の密かな楽しみの一つです。

今回気付いたことをつれづれなるままに。

 まずは気温。4月に100mileを走った時は、最高気温が100°F(=37.8℃)以上の猛暑であったのに対し、今回は、午前中は景色も良く見えないほどの霧で、ウインドブレーカーが脱げませんでした。お昼過ぎから青空になったものの、最高気温は75°F(=24℃)位だった模様。この涼しさには相当助けられ、体力温存出来ました。

 それから補給。お腹が空き始めると明らかに走る速度が遅くなる(というか、遅くなってハッとお腹が空いていることに気付く)ことがこの1年でよくわかったので、今回は途中の補給所では食べられる限り食べ、それ以外でも止まった時には必ず何かを口に入れるようにしました。もちろん後半に向かって走る速度は落ちましたが、あーお腹空いちゃったなー、と自覚したのは1度だけで済み、この点に関してはうまく出来たと思います。

 4月のcenturyでは、途中にある各補給所の撤去時間との戦いで、とにかく時間に追われながら走っていたのが精神的に辛かった要因の一つです。コース上で見かけるライダーがごくわずかだったのも焦りに拍車をかけたように思います。今回は参加者自体が圧倒的に多いことに加えて、私達が走った160kmよりもはるかに長いコースがあったため、私達の後ろにも沢山の自転車乗りがいました。実際には前回同様十分ノロかったのですが、ぱっと見でヒトが多い、というだけで、無駄に焦りに駆られることがなく、気持ちの上でははるかに楽でした。

 それからスピードについて。今回も私はダントツのろくて、一緒に走った皆さんをさんざんお待たせしてしまいました。イベント後、「筋肉痛にならなかった♪」と喜んでいたら、「あのスピードじゃ‥‥。頑張りが足りない。」と夫に言われたほどです。しかし、よくよく考えてみると、どうやら私、自分のスピード(今回の平均速度は18.7km/h。)にかなり満足しています。もっと早く走りたい、とはあんまり(というよりほとんど)思ってないのです。前に進んでいるだけで、私すごい!と心底思いながら走っていたんですよねぇ。(<かなりおめでたい。)もっと楽に走れたらいいな、とは思うのですが、それは必ずしも早いこととイコールではないわけで。もちろん、今より早く走れるなら、それはそれで嫌ではなかろうと思いますが。夫と一緒に家の周りで走っていて、もっと早く走れるようにと促されるたびに「ん?」ともやもやした気持ちになるのは、その辺りが原因かもしれません。

 それから記憶について。今回のコースは去年の100kmの途中に60kmが付け足されたようなコースだったので、ほとんど100mk分は去年も走ったコースなわけですが、自分でも驚くほどコースを覚えていませんでした。もちろん補給所などが去年と同じであったことはわかるし、走っていれば「あぁ、ここ去年も通ったね。」という道もあるのですが、「こんな道走ったっけね?」というところも少なからずありました。さすがに幾つかの大きな坂は覚えていましたが、それも距離やらキツさの記憶は非常に曖昧。"辛いことはすぐ忘れる機能"を最大限発揮しているようです。今回の印象もすでに相当薄くなってしまっています。来年まで覚えていられるのは、絶え間なく続く細かい登り下りでのギアチェンジが大変だったことくらいでしょうね。

 走り終わった直後は、160km走れることはわかったから、もういい、もういいよ、と思っていたのに、早くも、これは年中行事みたいなもんだから、まぁやっぱり来年も行くだろ、というような気持ちになっています。一体コレは何なんでしょうか。

ご一緒した方々の報告はこちら → saganoさん ayuminさん 

2009年09月13日

Summer 2009 - Bike -

写真のクラスのほか、この夏は予想以上に自転車にまつわるいろいろで充実しました。
8月1日のMarin Centuryはその最たるものですし、自転車仲間が20人以上集まったBBQもありました。この時初めてお目にかかった方々とも、その後一緒に自転車で出掛けています。それから、新しく自転車を始める友人の自転車選び!これは私の夏を相当盛り上げてくれました。自分の自転車には非常に満足していますが、自転車屋さんを巡って、あれこれ言って、迷いに迷いながら自転車を選ぶというのは、それはそれは楽しいものです。実のところ、迷うのも選ぶのも自分ではないのですが。でも楽しいのは事実です。師匠ご夫婦をも勝手に巻き込んで(< 巻き込まれて下さって、ありがとうございました。)、自転車選びの過程を存分に味わわせてもらいました。
Menlo Velo←黒 × 赤、文句なく格好いいですねぇ。
(注:これがメッセージは一つ、メッセージを邪魔するものは写さない写真なのか、というような突っ込みは決してなさらないように。)
もちろん、これと決めた自転車を買ったあとには、乗って一緒に出掛けるという楽しみが待っています。自転車仲間がまた増えました ♪

2009年11月07日

Breast Cancer Awareness Ride

 10月は乳がん月間でした。アメリカでは、女性の9人に1人が乳がんになるといわれていて、日本でも乳がんは女性が一番なりやすいガンで、その割合は20人に1人といわれています。10月10日に、Breast Cancer Awareness Rideという自転車のイベントに参加しました。乳がんの早期発見を啓発するピンクリボン運動の一環として、自転車メーカーのTrekがスポンサーになって開催され、参加費$25がそっくりそのままBreast Cancer Research Foundationに寄付されます。

Breast Cancer Awereness Ride @ Bicycle Outfitter

 スタートゴールは、いつもお世話になっている自転車屋さん、Bicycle Outfitterでした。この日一緒に走ってくれたのは、この夏自転車を買ってその世界に踏み込んだ友人です。彼女にとっては、初めてのイベント参加になります。10/25/50 mile (16/40/80 km)のコースの中から、無難なところで25 mileを選びました。スタート時間の朝10時にお店の裏の駐車場に集まったのは、100人少々でしょうか。スタート時に店長さんが挨拶をして、それぞれのコースを一緒に走るスタッフを紹介したあと、各コースごとにまとまって出発しました。私達は他の数人と一緒に25mileのビリグループで走り、この辺りでよく見かけるプロ自転車チーム、WEBCORのウエアの女性が、所々で止まってはこのグループの面倒を見て下さいました。あとでWebを見たところ、この方、WEBCORのArt Director/Director's Assistantで、2004年にご自身が乳がんを患った経験のあるそうです。
 大した距離ではなかったので、何の根拠も無く、初心者向けの比較的平らなコースかな、と予想して参加したのですが、ところがどっこい、後半、結構な登りが織り交ぜられていて、私にとっては十分に走りごたえがありました。いつも走っている道の近くでありながら全く知らない景色が広がっていて、是非また走りに行きたいコースです。
 お昼過ぎにゴールすると、お店主催のBBQのいい匂い。チーズバーガーとスプライトで完走を祝いました。お店までの往復を含めて60km。体育の日に程よいイベントでした。

Breast Cancer Awareness Ride

2010年01月04日

2010

Sunset at Shoreline Park

あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

2010年01月06日

First ride in 2010

 年明け早々の週末、自転車仲間の3renshoさん、ayuminさんご夫婦に声を掛けていただいて、サイクリングに出掛けました。向かった先はSanta Cruz。 Palo Altoから南に約50km下った海沿いの街で、家からは車で1時間ほど、サーフィンのメッカです。いつものサイクリングは家から自転車で出発することがほとんどですが、この日は現地まで車で移動しました。

Santa Cruz

総勢10人で、美しい海岸沿いの道を走り、お昼には美味しいシーフードをたらふく食べ、罪滅ぼし(?)に激しい山道を登って約50km、3時間のサイクリングを楽しみました。
 今年も乗っては食べ、食べては乗り、ベイエリア自転車部グルメ部員としての活動を充実させる所存です。

写真はこちらをどうぞ。

2010年01月18日

Farewell Ride

 自転車部部長のShigeさんが、カリフォルニアの南端、サンディエゴの会社に転職されることになり、先々週末に歓送会が開催されました。もちろん自転車での。
 10人以上が集まって走ったのはOld La Hondaです。私のこの道の最速記録は一昨年10月の32分50秒。去年はのろのろと38分くらいかかって2度登ったきりです。良い機会なので記録更新を目指して、この日の日程が決まった昨年末から密かに修行を積んで臨みました。  結果 > 32分。
 
 記録は更新出来ましたが、目標にしていた31分台にはわずかに及ばず。なかなか思うようには行かないもんだわ。一番で登り切ったAkiさんは、22分24秒だったそう!参加者全員の総意で、めでたく次期部長の座を獲得されました。
 Shigeさんとは夫の仕事上のご縁がきっかけで知り合い、渡米時期も住まいも近かったので、渡米直後から家族ぐるみで親しくさせていただき、助けてもいただきました。サンディエゴなら、700kmくらい離れているけど同じカリフォルニア州内だし、お互い行ったり来たり出来そうな気がして、引っ越されてしまうのが残念というよりも、これからのご活躍が楽しみ、という気持ちです。Shigeさんご一家の益々のご発展を心からお祈りしています。

2010年03月01日

Cycling to San Francisco

 今日からもう3月です。2月は短かったなー。

Bay Bridge, San Francisco
 
 写真はサンフランシスコのベイブリッジです。2週間前の週末に、サンフランシスコまでサイクリングしました。そう、サンフランシスコへ自転車で行ったのです。帰りは電車に乗ったけど。サンフランシスコまで自転車で行けたらいいなー、と以前から思っていたので、実際に行くことが出来て非常に満足。誘って下さった師匠ご夫婦、一緒に走ってくれる仲間がいてこそですね。有り難いです。

2010年04月03日

Cherry Blossoms in full bloom

Cherry blossom

 先月21日に自転車仲間とサイクリングに行った際に見かけた桜です。まさに満開で、花の重みで枝が大きくしなっています。花びらの先端だけほんのりと桜色が濃くなっていて、房になった花がぼんぼりのようでした。

2010年05月08日

Season for cycling

Stinson Beach

 4月中は暖かかったり寒くなったり雨が降ったりと、不安定な陽気が続きましたが、いよいよ晴れ、晴れ、晴れの毎日が始まりました。毎日がサイクリング日和です。
 先週末は、土日両日仲間と自転車三昧でした。土曜日はサンフランシスコを起点に、ゴールデンゲードブリッジを渡ってMt. Tamalpaisへ。去年の7月以来2度目です。相変わらず登りはキツかったけれど、ご覧の通り、眺めは素晴らしい!日曜は新しく自転車を買った仲間を迎えて、近場で軽くサイクリング。軽くと言っても60kmくらいは走りました。この2年で随分と成長したもんだわ〜。
 これからは空模様を心配することもなく、いつでも自転車で走りに行ける季節です。

【追記】と言ってるそばから、9日にも雨が降りました。もう5月なのになぁ。

2010年06月07日

2010 Sequoia Century

Redwood Gulch 友人に誘われて、地元で開催されたSequoia Centuryというセンチュリーライドに昨日参加しました。100 mile(=160km)のセンチュリーライドを走るのは今回が3回目、昨年8月に走ったMarin Century以来です。今回のセンチュリーライドのうりは、登りの合計が9200ft(=2800m)もあるところ。Marin Centuryでは6250ft(=1900m)だったので、約1.5倍です。大変そうですが、コースの8割方は走ったことのある道なので、何とかなるかなと申し込みました。
 今回のコースは、大きな登りが3つありました。1つ目が写真のRedwood Gulch。ここの登り口の勾配は本当にひどい。私はさっさと諦めて自転車を引いて上がりましたが、ほとんどのライダーが「はぁぁぁっ、はぁぁぁぁっ。」と息を切らしながら登り切っていきます。恐ろしいヒト達です。2つ目の登りは初めて走った道でした。17km程度と長いのですが、ひどく急というわけでもない比較的勾配の均一な坂道で、可もなく不可もなく。辛かったのは3つ目、Tunitas Creekでした。この道は以前に一度走ったことがあり、全体も長いけど、後半勾配がゆるくなってから下り始めるまでがやたらと長く感じる道という印象を持っていました。ところがですよ。ふんふんふん、これが最後ののぼり〜♪、と思いながら進んで行くと、何やら予想以上の勾配になっていくのです。10%前後といったとこでしょうか。時速は6km/h前後にしかなりません。後ろから追い抜いて行くライダー達が、「ここが一番キツいところだーーー!」「がんばれー!」「あと2マイルだぞー!」と声を掛けてくれるのですが、返事もろくに出来ません。しかも前進しているはずなのに、あと2マイル!と3回くらい言われました。130km以上も走ってくると、さすがにこの道も辛いわ...と思いながらひいこら足を回しているうちに、はて、そういえば、以前登った時も5km台の時速になって、自分のノロさに驚いたんじゃなかったっけ?あまりに辛かったんで、それ以来この道に近づかないようにしていたんだという記憶が徐々によみがえってくるではないですか。あぁぁ、もう遅い。しかも覚悟していた後半は、思っていたほど長くもなく。私の記憶ってほんとに...。ともかくも、1時間半くらいで最後の登りも走り終え、登り切ったところで供されたスプライト(コーラは品切れ。)を飲み干し、あとは走り慣れた道をゴールに向かって一気に下るだけ。朝6時前にスタートし、夕方5時くらいにゴールしました。
 暑からず寒からずの、まさに自転車日和で、昼食を含め5ヶ所の休憩所では十分に食べ物の補給ができ(日頃の胃腸トレーニングの賜物)、走っている最中も十分に水分が摂れ、去年の夏よりもだいぶ余裕を持って走り終えました。スタート地点まで自転車で行ったので、行き帰りを含めた走行距離は108.43mile(=174.5km)、登った合計は9682ft(=2951m)、かかった時間は10時間5分でした。平均時速は17.3km/hですね。って、こりゃ去年のMarin Century(=18.7km/h)より更にノロいわ。ともかく無事に完走出来て、本当に良かった。前になり後ろになり、一緒に走ってくれた友人に感謝です。

2010年07月12日

Death Ride

Dawn
 
 7月10日(土)、Palo Altoから北東に300kmほど離れたMarkleevilleという小さな町で開催されたDeath Rideという自転車のイベントに参加しました。3つの峠を合計5回上り下り(2つは表裏、1つは頂上まで行って同じ道を下る)して、走行距離129 mile (=207.7 km)、上りの合計が15000ft (= 4572m)になるというその名にふさわしい恐ろしいコースです。しかもコース上一番低い地点でも標高が5040ft (=1536m)あり、3つの峠の標高はいずれも8500ft (=2590m)前後。標高だけ考えると、富士山の1合目(1520m)から7合目(2700m)くらいまでを5往復しようと、そんな感じですね。

 5つの上り全部を制覇することは出来ませんでしたが、4つ、87mile (=140km)、11100ft (=3380m)を走り終えました。ケガもせずに終わって良かった。もう早起きの練習も、朝起きてすぐにご飯を食べる練習もしなくていいんだーーー。詳細は落ち着いた頃に改めて。
 

2010年08月05日

Death Ride - 総括 -

 なんでDeath Rideに申し込んでしまったのか。どうして走ってしまったのか。
それは多分、仲間パワーだ。同じ目標に向かって走っている仲間がいると思わなかったら、本番1週間前の週末、師匠ご夫婦に高地トレーニングに連れて行ってもらえていなかったら、本番の2日前から一緒に現地入りしてくれる仲間達がいなかったら、走らなかっただろうし、走れなかっただろうし、予想した最も良い結果を残すことも出来なかったと思う。一緒に走らせてくれた友人達、地元で日本で応援してくれた友人達、そして宿泊地の標高(手持ちの記録では7745ft=2360m)に身体が慣れず、本番前日に撤退を余儀なくされた夫の協力なくしては得られなかった経験です。皆さま、本当にお世話になりました。どうもありがとうございました。

Two days before Death Ride @ Kirkwood, CA

 そんなDeath Ride、走り終えて一番驚いたのは、こんなに大変なコースを走り終えたっていうのに達成感も感激も思ったほど大きくなかったということ。ゴールで出迎えてくれた友人が目に入ったとき、やっと止まれる、もう走らなくていいという嬉しさはあったけれど、自分が思う何かをやり遂げたぞという類いの達成感とは何かが違う。漠然とではあるけれど、走り終えたら当然ものすごく嬉しくって、心の底からやったー、と思うものだろうと思っていたので、この感激のなさには少々戸惑いました。まぁ、あまりに余裕なかったしなぁ。
 Death Rideは大きな登りを5つ走るわけだけれど、スタート/ゴール地点を基点に、三方の山を上り下りするので、全部登らずともゴール出来るようになっています。私の目標は、3つ登れればまぁよし、うまく行けば4つかなー、というものでした。でも、万が一調子がよくって5つ目に行けそうなのに、時間が足りなくなって行けない(途中何カ所も足切り時間が設定されている。)のは残念だな、と思い(<明らかに妄想。)、5つ目の上り口の足切り時間から逆算して、朝4時に出発することに決めました。調子が良かったのは、2つ目の登りまで。3つ目の1/3くらいから段々辛くなり、3つ目の登りを終えた時点で体力的にはもう目一杯。ここの休憩所で私の心のオアシス、師匠と一緒だったのは幸いでした。それにここで食べたチキンラーメンはぬるかったけど旨かった。この時点ではまだ時間がたっぷり残っていたし、4つ目の登りは8kmと5つの中では一番短いので、4つ目に行くことに迷いはありませんでしたが...。いやー、4つ目辛かったわ。途中で3回休み、1時間20分もかかりました。登ったところでもう一度チキンラーメン!と思っていたのに、既に売り切れで、かなりがっかり。4つ目を下ったところにランチストップがあったのですが、もうあとはゴールするだけだし、ゴールまでは20km足らずだし、飲み物とフルーツだけで再出発してしまいました。あーあ。そして、例によって例の如くほとんど忘れていたわけですが、ゴールの手前5km弱は4%くらいのゆるーい登り坂だったのですよ。しかもまったく日陰がない。ペダルを漕ぐ足の力も残っていなければ、身体を支える体幹の力も残っていない。上体の重さは腕にのしかかって、上腕はこれまで経験したことの無いような激しい痛み。ここは4つ目の登りを上回る苦しさ最高潮の区間でした。しかも空腹。途中何度も止まっては手持ちの補給食を口に入れて。記録を見ると30分くらいだったようですが、ものすごーく長く感じました。そして午後3時半、ようやく、ようやく、ようやくゴール...。待ち受けてくれた友人の姿を見つけた時の嬉しさは、最初に書いた通りです。
 
(< Photo by sobuayu)
 振り返ってみると、実力としては、明らかに3つ目の登りまででした。ただ、早朝に出発したために昼の12時前には3つ目を登り終え、4つ目に行くのに十分な時間があったこと、気温が一番上がる時間帯までにほとんど登り終えていたことなどが幸いして、運良く4つ登り終えることが出来ました。Death Ride当日よりも、それに向けて準備をしていた年始以来の時間のほうが明らかに楽しく、Death Ride自体は、それまでの準備を確認した場にすぎなかったのかな、とさえ思います。そして、こんなに身体を使って自分を追い込んだ経験がこれまでにないので、それを達成して嬉しいと感じる回路が脳内に無いらしいということもわかりました。

 というわけで、こんなに苦しいことは決して、決して、もう二度とやりません。

2010年10月06日

Cycling after two months off

IMG_8600.JPG 2ヶ月ぶりに自転車でゆるゆると走ってきました。平らなコースをリクエストして近所をぐるっと一周。50kmを2時間半ほどかけてゆっくり走りました。乗るとやっぱり気持ちがいいものです。細く長く続けられるペース配分を心掛けようと、改めて感じたサイクリングでした。

2012年05月12日

Wine Country Century 2012

 5月最初の週末、夫とともにWine Country Centuryに参加しました。2010年7月のDeath Rideと8月のMarin Century(この時は100mile=160km)で途方も無くやられて以来、ほぼ2年ぶりに参加した自転車イベントです。100mile(=160km)のコースもあったけど、当然短い方のmetric century=100kmです。

Vineyard

 Santa Rosaを発着点として、文字通りワイン畑の中を走る比較的平坦でのどかなコース取り。新緑に縁取られてきっちり並ぶワインの樹と、青い空が持ちよいうえに、100kmのコースではほぼ25km毎に設置された休憩所に、新鮮なフルーツや手作りサンドイッチがふんだんに準備されているという充実ぶりです。イベント2週間前に20km、前の週に50km走っただけという準備不足の状態で、最後の最後に現れた上り坂には参ったものの、美味しい補給食と景色に後押しされ、どうにかこうにか走りきることが出来ました。
 
 今回得た教訓:力に見合った環境で楽しめばいいのだ。趣味なんだから。
 

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