Mount Hamilton
真っ白なLick天文台が目印のMount Hamilton (1284m)。広大なDiablo山塊に囲まれた、SFベイエリアで一番標高が高い場所です。Mount Diablo (1178m)、Mount Tamalpais (750m)と登って、いよいよ挑戦することにしました。
Wikipediaによると、gold rushのときに不動産開発で財を成したJames Lick(Ghirardelli Chocolateの共同創業者でもある)は、晩年天文学に興味を示し、Santa Clara Countyが頂上まで道を整備したら、天文台を寄付することを約束しました。そこで1876年!に建設されたのがMt Hamilton Rd。
全長30km。当時世界最大の反射望遠鏡は、この道を馬またはラバが資材を運び上げて建設されました。そのため斜度が6.5%を越えないように設計されているとのこと。手前の山塊からクリアしていくため途中2箇所短い下りがありますが、いままで経験したことのない長大な上り坂です。
Mount Hamiltonをこよなく愛する部長をはじめ、SNS経由で集ったみなさんと麓から出発。暑くなく寒くなく丁度いい陽気なのに、なぜか登り始めから汗がボタボタ。GPSは斜度5%位を指しているのに、どうもペダルが重い。なんで今日はこんなに調子が悪いのか、と思っていたら、標高370mまで登って前輪がパンクしていることに気づく始末。遅い!
最初の丘を上りきると、Lick天文台が一瞬視界に。
2つ目の丘を越えても、まだまだ遥か彼方。
ここから山頂まで10km、ひたすら6%の上りです。健脚組がTime Trialに飛び出してゆくのを見送ってマイペースで登っていきますが、途中からどうにもパワーが出ません。心拍数が160より上がらず、立ち止まっても140以下に下がらず。ここまでnuunを1L近く補給しているにも関わらず、明らかに血管内脱水です。
ゴールが見えるのに、なかなか辿りつかない。
這々の体で頂上に到着して倒れ込みました。みなさんMt Hamiltonの頂上で飲むジュース(自動販売機がある。$1)は最高に美味いとのことですが、残念ながらその味は、あまりよく覚えていないというありさまでした。
帰宅後体重を測ってみると、出発前と比べて2.6kg減。走行中に約1.5L、麓に降りてきてから約1.0L飲んだので、合計5Lくらい汗をかいた計算に。明らかに補給が間に合っていません。
この山に登るには、機材の変化に迅速に気付く、先手先手にきめ細かく補給してゆく、などもっと高い精度で自転車に乗らなくてはいけないということ。そしてその高い精度を何時間も発揮できる身体を手に入れないといけないということ。次回は「最高に美味い」と言えるよう、トレーニングに取り組むことにします。