Mount Tamalpais
Mount Diabloから2週間、今度はMount Tamalpaisに挑戦してきました。朝、Gloden Gate Bridgeのたもとに集合してみると、濃厚な霧がちょうど橋桁の高さまで満ちていて不思議な雰囲気。
たくさんの自転車乗り達と一緒に橋を渡り、Sausalitoの町を抜けてbike pathに入ると今日の目的地が正面に見えてきます。
これだけドドンとそびえ立っていると。ある意味諦めの境地というか、無心になります。
ナビはTerrible Twoを制覇したSaganoさん。取り付きのMill Valley、最初の坂が21.8%と妥協の無いコース設定です。標高300mまで一気に登って尾根を走るPanoramic Hwyに出て一休み、北向きから太平洋側に進路を変えた辺りからコンスタントに約6.3%の勾配を7km登りWest Peak(785m)を経由してEast Peak(784m)を目指します。道路の最高地点はWest Peakの750m。
頂上が近づくと眺望が絶品。一眼レフと望遠レンズを背負っていったかいがあります。さっき登ってきたPanoramic Hwyが小さく見えます。
登り中、悩まされたのが清流が無いと生息出来ないというブヨ(ブユ)。ハエ目カ亜目ブユ科所属のこいつ、漕ぐ速度が落ちてくると罰ゲームのように攻撃(吸血)してきます(どうやら乱流の中では上手く飛べないらしい)。レーパンの上からでもお構いなし。しかもWikipediaによると刺す蚊とは違い皮膚を噛み切るらしい。痛いわけです。
献血しながら100ºFを越える猛暑のなかEast Peakに到着。なんとState Parkには珍しく売店があって、冷えたジュース(しかも1缶$1)に癒されました。
当初太平洋側に降りる予定でしたが、完全に霧の中。大勢の人でにぎわうSausalitoで遅めのランチを食べて無事終了となりました。
Mt tamalpaisはMountain Bikeが生まれた地として有名です。丁度Naotojさん経由でそのドキュメンタリー映画があることを知りました。地元のヒッピー達が山を一気に下る早さを競いながら自転車を改造していって、今のMountain Bikeの原型にたどりき(1970年代)、それが爆発的ブーム(1980年代)になっていく様子が丁寧に描かれています。一番グッと来たのが、自分たちの楽しみだけのフェーズから産業化のフェーズに入るところでの各人の心模様。自転車乗り必見です。
ちなみに現在のMt Tamalpais、環境へのインパクトと登山者の安全が理由でsingle-track trailは自転車禁止、fire roadはOKとのこと。こちらも時の流れですかねぇ。