編み物、止まりません。
お友達に教えてもらった毛糸屋さんで糸を選びました。お店までは車で20分くらいです。使ったのはROWANというメーカーのTapestryという毛糸。このシリーズ、他の色もきれいなグラデーションになりそうです。たったの6玉(=300g)で出来ました。軽いし柔らかくて肌触りのよい毛糸なのですが、その柔らかさのためか、糸の引き加減を一定に出来ず、予定通りの大きさにならなくて、編んだりほどいたりと少々余分に楽しみました。
ぴちょんくん、ご存知ですか。ルームエアコンの会社、ダイキンのマスコットですが、この帽子、そっくりなんです。
とってもとっても気に入ってます。
編み物好きの人達の中で、靴下を編むのって結構人気があるように思います。ということは、恐らく編むのが楽しく、かつ編み上がったその靴下は、履いて快適なものだってことなんでしょう。けれど、自分が毛糸で編んだ靴下を履くかな?と考えると、何となく履かない気がして、これまで手を出すことはありませんでした。
ところが先日ひどく寒い日が数日続き、気付けば足がしもやけに。困ったなと思ってインターネットで調べると、予防するには暖かくするしかなさそう。で、毛糸の靴下を履け、って書いてある。ん?これって毛糸の靴下を編んでもいいってこと?むしろ編めって言われてる?チャンス到来!!
というわけで、早速手元にあった毛糸で靴下を編んでみました。これはねぇ、確かにハマる人の気持ちがわかります。まず、小さいものなので、そんなに根を詰めなくてもほんの数日で編みあがります。しかも編んでいる途中、多少編み方に変化があったり、形が出来上がっていく様子が面白かったりで全く飽きません。さらに、出来上がったものを履いてみると、ほんとに暖かくって気持ちいいのです。驚きました。
今回は履き口から編み始めたのですが、同じく履き口から編むのでも、かかとの部分が違う編み方をするものや、つま先から編むやり方もあるようです。あぁ、やってみたいなぁ。・・・いやいや、一組あれば十分ですね。そんなに沢山編んだところで、足は2本しかないんですからね。
靴下を編んだ毛糸がまだ残っていて、靴下を編んだ勢いもまだ残っていて、でも靴下はひとまず一足あればいい、とくれば、次は手袋ですね。車を運転する時に、はめたままハンドルを握っても滑らないような、指の出ている手袋があればいいな、と思っていたので、次のターゲットと相成りました。指1本づつを編むのは面倒な気がしたので、親指とその他に分かれているだけの形にしたところ、ムーミンに出て来るにょろにょろみたいで(この写真だとにょろにょろ感が出ていませんが)、ちょっと可笑しい。にょろにょろ、はめたままパソコンのキーボードも打て、役立ってます。
増やしちゃだめ、と思いつつ、靴下を編む楽しさの誘惑には勝てずに、新たに2足を編みました。
一つは自分用。一足目が少しゆったりで、室内履きにしているので、今度は普通に外に履いていけるサイズに調整しました。ぴったり感が出るよう編み方もちょっと工夫。実際に履いて出掛けると、とにかく暖かい。つま先が冷たーくなることが全くありません。底のふかふかした感じも歩いていて気持ちいい。反面、身体が暖まってくると、足首周りがだんだんちくちくしてきます。それから、洗った後に乾きにくいという難点も発見。洗濯に関しては、改
善の余地がありそうです。
もう一つは、一足目を見た友人が、私に注文(!)してくれたもの。一緒に毛糸屋さんに行き、数ある中から友人が好きな毛糸を選びました。室内履きにしたいのでゆったりめ、足首の部分は短め、柄はあってもなくてもいい、というのがリクエスト。柄が入っていた方が編むのが楽しいので、目障りにならない程度の模様を入れ、毛糸自体のふんわり感を損なわない編み地になるよう心掛けました。自分用のものは、途中何度も試着して大きさを確認しながら編むのですが、さすがに人様のものに足を突っ込むのは気がひけます。先に編んだ自分用靴下と大きさを比べながら、(私にしては)慎重に仕上げました。友人からの履き心地の感想は「暖かくって、とっても気持ちがいい〜!」。幸いサイズもぴったりだったようです。楽しく編ませてもらったうえに喜んでもらえ、嬉しい限りでした。
6月11日から19日に、San Mateo County Fairがありました。地域の大自慢大会、とでも言いましょうか。自慢の農産物、自慢の手づくり料理、自慢の花や植木、自慢の家畜、自慢の各種手芸作品、自慢の収集品などなどの品評会があり、加えてコンサートなどが開催され、メリーゴーランドや観覧車といった移動遊園地もやってきます。これまで全く知らなかったイベントですが、編み物仲間が、このCounty Fairに編み物などの手づくり作品を出品(1作品につき$2の出品料がかかる)すると、大人入場券2枚(前売り券$7/当日券$10 ×2)と駐車券($10)が貰えてとってもお得だよー、と教えてくれたので、今年編んだセーター(着用済み)を出品し、入場券と駐車券を手に入れて、行ってきました。
イベント初日の土曜日に訪れたところ、家族連れで予想以上の混雑ぶりでした。まずはコーンドック(いわゆるアメリカンドック)とホットドックで腹ごしらえ。その後、家畜コーナーに居並ぶ七面鳥や豚、羊、牛などに驚きつつ、ピッグレースの観戦席へ。これは子豚が4頭づつ15mほどの短いトラックを次々走るもの。司会のおじさんの話術が巧みで、観客はあっという間にレースに引き込まれてしまいます。20-30分で終わってしまうのですが、一日4回くらい開催されていたので、人気のショーなのではないでしょうか。
それから各種品評会をぶらぶらと眺め、最後に出口近くの手芸品の品評会のコーナーへ足を向けました。壁に沢山掛かったキルトのコーナーを通り過ぎると、ひっそりとありました、編み物コーナー。私のセーターはどこ〜、と探すと、なんとリボン付き!三等賞です。きゃーーー。「棒針で編んだ大人の着るもの」部門に出品したのですが、ライバルが非常に少なく(全10作品くらい?)、とても狙い目な部門だったようです。そして。
じゃーん。昨日、賞金$10の小切手が届きました!編み物でお金を稼いだのは初めてです。非常に嬉しいです。この賞金は、是非、来年の出品料に充てようと思います。
ピッグレースなどの写真はこちら。