初キャンプから一夜明けてみると、どうやら夫は高山病で具合が悪いらしい。えー、せっかく今日はハイキングに行くつもりだったのに、、、と思ったのもつかの間、どうやら相当具合が悪いらしい。朝ご飯も食べられずにぐったりしています。昼過ぎまでテントで横になっていたのですが、お昼ご飯も食べられず、よくなる気配なし。高山病の治療は、標高を下げるしかありません。暗くなってから私の運転で山道を下るのは、これまた別の危険が伴う可能性があるので、明るいうちに下山することにしました。言われてみればGrand Teton国立公園は標高2000m前後あり、にもかかわらず今回あまりそのことを気遣っておらず、脱水にならないように水分を多く取ったり、カフェインを控えたりするのをほとんど忘れていました。徐々に疲れがたまっていたことや、夜間思ったより寒かったことなど、複数の要因が少しずつ重なって、ひどい高山病になってしまったようです。ともかく、テントを畳んで荷物を片付け、夫を助手席に押し込んでGrand Tetonをあとにしました。
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約200km走って、日暮れ前に標高1433mのIdaho Falls(右の青印)に辿り着きました。夫は少し楽になったようで、荷物を持って歩くことは出来ましたが、ホテルの部屋に入るとどっさりベッドに倒れ込んだきりです。お腹の空いた私はと言えば、具合の悪い夫を置き去りにも出来ず、持っていた揚げせんべいとナッツをぽりぽり。
翌朝、どうやら朝食は食べられる模様。よかった。この日は、出発がゆっくりだったうえに、私一人で運転することになりそうだったので、途中なんにもないNevada州を走るよりも、家までの距離は遠くなるけれど、多少なりとも街の気配があり、暗くなる頃には適当に近くの街にとまれそうなOregon州(地図青線)を走ったほうがよかろう、と一路西に向かいました。えっちらおっちらOregon州のPendretonまで800km。ここの標高は348mで、ここまで来ると夫はすっかり元気を取り戻しました。あとで調べたところでは、Nevada州を戻ったら標高はずっと1400-1500mのままだったので、結果としてOregon州を通ったのは正解でした。PendletonからPalo Altoまでの1400kmは、夫が2/3を運転してくれて一気に家まで戻ってきました。
今回の旅行で得た非常に重要な教訓。今後出掛ける時には、何よりもまず行き先の標高チェック。1000mを超えてたら要注意。2000m以上の場所には必要がない限り近付かない。私が標高の高いところ行きたい時には、一人で出掛けるか、一緒に行ってくれる友達を探すかになりそうです。いずれにしても、夫の具合が回復し、事故にも遭わずに戻って来られて本当に良かったです。
<帰り道、2年ぶりにMt. Shastaを通りました。>
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コメント (2)
一体どうなっちゃったかと心配しましたが、ご主人、すぐよくなられたようで、何よりです。こちらでも自転車を頑張っていらっしゃるのに、高山病になっちゃうんですね。コロラドへ行かれたときはどうだったのですか?
途中切り上げの旅行だったようですが、しっかり動物は見られたようですね。我が家はプロングホーンは見ませんでしたので、羨ましいです。
エルクは、7月に見たときと比べて角が短いようなので、我が家が行ってからyokoさんたちが行かれるまでの間に、抜け落ちて新しい角が生えつつあるのでしょうね。
秋景色のGrand Tetonも綺麗ですね。このあとのモンタナの話も楽しみにしています。
投稿者: ia | 2009年10月17日 11:11
日時: 2009年10月17日 11:11
ご心配をおかけしました。キーストーンに行った際は、最初から細心の注意を払って多量に水分を取り、脱水にならないように気をつけていたので、どうにか大丈夫だったんですよねー。
結末が大変だったけど、Grand Teton自体は十分堪能してきました。
投稿者: yoko | 2009年10月17日 15:51
日時: 2009年10月17日 15:51