翌日はスカンセン(日本語はこちら)という野外博物館を訪れました。農家や豪族の邸宅、教会など、スウェーデン各地から伝統的な建物約150棟を一カ所に集め、当時の衣装を身にまとった人々が生活の様子を再現しながら見学者に説明してくれます。雑貨や生活道具を扱う店、パン屋、ガラス工房や木工房でも実際に人が働いていて、作業の様子を見ることが出来るのです。小さな動物園も併設されていて、子供から大人まで一日中楽しめる施設でした。ちょうど「亜麻特集」みたいな時期で、亜麻にまつわる一連の作業が見学出来ました。亜麻は寒冷地でもよく育つので、ストックホルム以北の地域では栽培が非常に盛んだったそうです。亜麻を栽培している畑で亜麻を刈り取るところから始まり、刈り取った亜麻を束にして天日に干し、乾いた亜麻を叩いて茎の中から繊維だけを取り出し、その繊維から縄をなったり、取り出した繊維をさらに何度も何度も梳いて、まるで金髪の房のような均一の細い繊維にしてからその繊維で糸を紡ぎ、その糸を足踏みの機織りで織って生地にする。それらの作業を、昔ながらの道具を使って実演しています。実は同じような野外博物館の、もっと小規模な施設をルンドでも訪れたのですが、ルンドの施設では亜麻のことをこんなに詳しく展示していたという記憶がありません。単に気付かなかっただけ、という可能性も大ですが、ストックホルムより南に位置するルンドでは、亜麻以外の作物も(を?)栽培していたということなのかも知れません。
いずれにしても、現在は無くなってしまった暮らしですが、風土に即した暮らしを垣間みることが出来たのは、非常に興味深い経験でした。
コメント (2)
アルバム楽しませて頂きました。どれもこれもいいショット。温かみのある色が多い所なのかもしれませんが、とても奥行があって、スケールの大きさや空間を感じました。お二人で写真撮影もおおいに楽しまれたご様子。本当に良いホリデーでしたね!
投稿者: ひら | 2008年09月25日 14:17
日時: 2008年09月25日 14:17
久々のヨーロッパ旅行、楽しんできました!お察しの通り、写真も沢山撮ってきましたよ〜。何をどう撮ってもくっきりはっきりのカリフォルニアとは異なって、天気の悪いところで目に見える風景を写真に写し撮るのはこれまた難しい。試行錯誤の連続でした。で、結局これといった解決法を見つけたわけでもないんだな、これが。
投稿者: yoko | 2008年09月26日 22:27
日時: 2008年09月26日 22:27