Do not forget
日曜日のお昼前、研究室に出掛けるという夫をアパートに残し、いつものようにファーマーズマーケットに出掛けました。野菜と果物は、たいていファーマーズマーケットで買っています。最近は買い物をするお店も決まっているので、ウロウロ迷うこともありません。ちゃちゃっと買い物を済ませ、アパートに戻って来ると、駐車場が空になっていて、どうやら夫は出掛けた様子です。
ん? そういえば私、鍵持たずに出掛けちゃったよ。あら、ひょっとして鍵かけて出掛けられちゃった? ええ、鍵持ってませんよ。ってことは、家に入れない? いやいやもしかしたら、鍵をかけずに出掛けてくれたかも知れないよ。そんなことを考えながら階段を上り、部屋の扉をがちゃがちゃしてみましたが、やはり鍵はかかっていました。いや、困ったね。ええっと、そうだ、大家さんちに合鍵があるんじゃないの? 私にしちゃ冴えてるぞ! 荷物を玄関先に置いて、勇んで隣の大家さんちに向かいました。が、果たして大家さんは留守。がっくり。携帯電話も持っていないし、夫の研究室の電話番号も覚えていません。夫の研究室までは歩いて30分ほどで行けますが、土日は建物が施錠されているため、たとえそこまで行ったとしても部外者の私は中に入ることは出来ません。いやぁ、困った。ええっと、メールメール、メールで夫に連絡するしかないから、メールしましょ、メール。
折悪しく、アパートの他の部屋の住人はみんな出掛けてしまっていて、パソコンを借りることはできず。とりあえず、一番近くかつ、夫の研究室の電話番号を知っているかも知れないと思われる友人宅に向かって歩き始めました。幸い、朝、ぱらっと降った雨は上がり、春が近付いてるんだな、と思うような暖かい陽射しです。いや、天気のいい日で良かったよ。10分ほどで友人宅についたのですが、残念ながらお出掛け中。気を取り直し、次に近いお友達のアパートに向かいました。5分ほどでそのお友達のところに到着すると、よかった、ご在宅。事情を話すと、休日の突然の訪問にも関わらず、さまよえる私をご夫婦で温かく迎え入れてくれました。助かったー。夫に緊急事態を知らせるメールを送ってほっとして、あったかい紅茶をいただきながら、お二人の鍵にまつわる武勇伝で励まして(?!)もらっていると、1時間ほどで夫から電話があり、車で迎えに来てくれました。はぁ、ちょっとそこまでのお買い物が、こんなことになっちゃって。
お友達ご夫婦と夫のお陰で、無事アパートに戻ることができ、本当に感謝です。これが寒い日で、雨なんか降ってたりして、あちこち歩き回らねばならなかったとしたら、どんなに心細く、みじめな気持ちだったことか。大変お騒がせしました & お世話になりました。これからは、何はさておき、鍵だけは握りしめて出掛けます。
が。
万が一の時には、どうぞ皆様、また助けて下さい。
また、困った事態が発生した時には、皆様どうぞ遠慮なく我が家にもSOSして下さい。