なぜトイレで思いつくのか
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「24時間考え続ければ、そのうち答えを思いつく」と博士課程に入って最初にボスに言われた。
確かに四六時中一つの問題について考え続けていると、フッと解が浮かんでくる。ただしそれはフッと考えるのを止めたトイレやシャワーの最中のことが多い。
先日、「ペン先輩」経由「a 女性科学者のスペース2」で紹介されていた「自己組織化とは何か」という本を読んでいて、その謎が解けた。
このようなやり方に共通しているのは、雑多な考え、知識を、まずはとにかくたくさん用意する、ということである。その後は、それが勝手に自己組織化して、新しいアイデアにでき上がっていき、ひらめきの瞬間を待つのである。アイデアやキャッチコピーに止まらず、科学や工学の発明や発見は、すでに存在していた要素の組み合わせであることが多いのだが、その中でも優れた仕事には、凡人が思いつかないような要素の組み合わせ方がされているという共通点がある。
— p.166
すなわち、画期的なアイデアに至るのには、
- 原料を用意する。十分な量、組み合わせで。
- よく混ぜる。自己組織化が始まるのに十分なエネルギーを与える。
- 静かに寝かせて、じっと待つ。ひらめきの瞬間を。
各案件に対して、現在どのステップにあるのかを認識しておくのが大切そうです。
また、「考えない時間」を積極的に創出したら良さそうですが、これにはGTD (Getting Things Done) method(下記書籍参照)などが活用できそうです。
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p.s.
しかしこの「自己組織化とは何か」を読んでいて、「自己組織化」の定義がますますわからなくなってしまったので、後日別エントリーでSachi先生に質問させていただきたいと思います。