先週は日中暖かく、植木いじりにはもってこいの陽気が続いていました。玄関先の植木の世話をしながら、玄関の扉を開けっぱなしにして出たり入ったりしていたところ、突然ウィンウィンバタバタと騒々しい。何、何、何?と音のする方へ駆け寄ると、宙に浮いた小さな鳥が部屋の中から必死にガラス窓をつついてます。えっ?ハチドリ?なんでウチの中にいるの?あまりに驚いて一人で声はあげるわ、持っていたお水はこぼすわ。開いていた玄関から間違えて飛び込んでしまった模様です。驚いているのはハチドリも同様で、チッチッと鳴きながらひたすら窓をつつき続けています。あんた、そこからは出られないんだってば、と言ったところで通じるわけもなく、どうしてあげたらいいのかとっさに頭がまわらず、私もあわてるばかり。ハチドリがブラインドに掴まって休んでいる姿をみて、こっちも一息つき、そうか窓を開ければいいのか、とごく当たり前なことに気付きました。再び飛び立って激しく窓をつつくハチドリに当たらないように、そーっと窓を開け、網戸を外し(ウチの網戸はガラス窓のように左右にスライドできず、窓にはめ込んであって、ガラス窓をあけると常に網戸の閉まった状態)ましたが、ハチドリ、すぐにはそれに気付かず、ブラインドに掴まって2度目の休憩に入りました。見ると、ハーハーと肩で息をして(?)、ブラインドに掴まっているのもやっとで、いまにもポトリと落ちてきそうな様子です。そうだよね、あんなに激しく羽ばたきながらあんなに必死に窓をつっついてたら、疲れるよね。でもお願いだから、万が一にもここで息絶えたりしないでね。ほら、窓開けたからね。早く気付いてよね。頼むよぉー。と、次の瞬間、ブラインドから離れたと思ったら、そのまま窓の外に飛び出してくれました。おぉぉ、良かったわー。
ハチドリはこの辺りでよく見かけるし、我が家の玄関先の赤い花にもよく密を吸いに来ますが、まさか家の中にまで入ってこようとは。こんなこともあるんですねぇ。