Artist's Salon at Clayman Institute, Stanford University
キャンパス内で催されたケルティック・ハープの小さな演奏会に行って来ました。ケルティック・パープって知らなかったのですが、クラシックの演奏会で使われるはハープより一回り小さく、半音調節するための足下のペダルがないのが特徴だそう。代わりに各弦には半音調節用の小さなレバーがついていて、必要に応じてそのレバーを上げ下げしながら演奏します。演奏してくれたのは、普段スタンフォードの大学病院や近くの病院で演奏活動をしているグループのうちのお二人。集中治療室で、患者さんのベッドの脇で、待合室で、このハープを奏でているとのこと。新生児集中治療室でも演奏し、保育器の中の赤ちゃん達の呼吸や血圧が安定して看護婦さんに感謝されることもしばしばとか。病院で演奏するのは主にはケルト音楽、ついでクラシック、ポップスなど。患者さんからリクエストがあれば、可能な範囲でそれに答えるそう。柔らかいハープの音色は、患者さんや家族の気持ちのそっと寄り添い、不安や痛みを和らげるのでしょう。そばで聞いていると、その音色もさることながら、身体の芯に伝わってくる振動が、何かを語りかけます。どこからともなく降り注ぐハープが、病院で働くスタッフをも癒しているそうです。