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Hands-on Digital Photography

Clark Center 5

 冬学期、I-Centerで開催された写真のクラスに参加しました。週1回1時間、全7回のクラス、なんと無料!講師を努めてくれたのは、自身はオハイオ州で美術の修士を終え、ご主人の仕事でスタンフォードに来た韓国人女性です。
 授業の内容は、写真の基本用語やカメラに備わっている機能についての説明、それらの機能を操るボタンの操作の仕方、基本的な構図、撮った写真の保存方法についてなどで、最終目標は各自が自分の選んたテーマで、3-5枚の写真から成る組み写真を撮ることでした。座って話を聞くだけではなく、実際に写真を撮る時間があったり、宿題で各自が撮った写真をスクリーンに映し出しながら、講師のみならず受講生のみんなでコメントを出し合ったりする参加型のクラスだったので、自分の撮った写真について他人の反応を直に聞くことが出来たり、他人の撮った写真を解説付きで見ることが出来たのは非常に面白い経験でした。
 何といっても一番楽しかったのは、最終プロジェクトです。数週間考えても、なかなかこれといったテーマは浮かびません。いよいよ期日が迫ってから、とにかく自分に撮れそうなモノを何枚か撮ってみたのですが、コンピューターの大きな画面で撮った写真を見るとどうも面白くないし、ピンと来ない。仕方なくカメラを片手にキャンパスの端から端まで歩き、ふと気になるものを写真に収め、何が気になったのかを考えて、それと同じテーマで撮れそうな景色やモノを探してはまた写真に収め、家に戻ってコンピューターで確認して気に入った写真を選び、同じテーマを探しにまた出掛ける、という自分なりの試行錯誤を何日か繰り返しました。目にした瞬間、おっ、と思った景色やモノでも、写真ではその面白さが撮れていなかったり、気に入った写真があっても同じテーマで何枚かの写真を撮ることが出来なかったりと、やってみて初めてわかったことが沢山ありました。最終的に辿り着いたのは、キャンパス内のビルの一つ、Clark Centerでした。曲線と対称性が美しく、ガラスが多用された開放的でモダンな建物です。その特徴を伝える写真を撮る(努力をする)ことにしました。ある共通テーマの写真を、限られた時間の中で異なる場面から複数集めるということが出来なかったので、一つの対象物を複数の写真に収めたわけです。決まったテーマで数多くの写真を撮り、ああでもない、こうでもないと目と頭をひねったのは初めての経験で、これまで記録の手段だと思っていた写真というものが、実は表現の手段でもあったのだということを身をもって感じ、その奥深さの一端を垣間みた気がします。受講者のほとんどは、私と同じように、なんの専門知識も持たずにただシャッターを押す素人さん達でしたが、最終プロジェクトでは、色、影、線、花などといった様々なテーマを選んで個性的な作品を作り出し、それぞれにこのクラスを楽しんだようです。
 4月からまたクラスが開催されます。今度は1回が90分となり、実習時間が増えるとのこと。是非とも参加して、腕を磨こうと思います。

*Project - Clark Center

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コメント (2)

うる:

こんにちは!mihoです。写真、素敵ー!!そしてかっこいい。語彙が少なくてうまく表現できないけれど。こんな建物が大学にあったとは知らなかったです。写真のクラス、私も気になってました。内容が充実していていいですね〜。

yoko:

mihoさん、コメントありがとう〜。写真のクラス、ホントに楽しかったよ。参加して良かったです。
キャンパス内って、いつも決まった道を通っちゃうので、一本道を外れると見たこともない風景に出くわしたりしますよね。先日StanfordのHPで、"New Architecture (self-guided) Tour"なんてモノを見つけました。これからの季節、散歩がてら見物に出かけるのも楽しいかもしれませんねー。
こちら→ http://lbre.stanford.edu/architect/arch_walking

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2009年03月22日 12:10に投稿されたエントリーのページです。

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