レースは車道を封鎖して行われます。朝から昼まで、サンフランシスコを横断する大通りをこのレースのために確保するのは、相当大変なことなんじゃないでしょうか。それだけでも、いかにこのレースが市民に愛され、大切にされているか分かるような気がします。ここはまだ2.5kmくらいで、道もほとんど平ら。スタートしてから約23分。1kmのところでみんなと写真を撮ったりして5分くらいは使ったから、悪くないペースです。
3km付近からすこーし道がのぼり始めて、はるか先に見える坂も人でぎっしり埋まっていました。歩道の方が少し空いていたので、坂の途中から歩道を走りはじめました。私としては間違いなく走っていたのですが、歩道にいて何の違和感のない移動速度だったろうと思います。この坂、本当にひどい坂なんですよ。ここで暮らしている人がいるっていうのはどうなんでしょうか?この坂の途中あるいはてっぺんに居を構えるっていうのは、すごく勇気のいることですよね。でも住民の方々が外に出て応援してくれているんですよ。ホントに住んでる人がいるってことですね。スゴイ。ちなみに、走っている最中には、そんなことを考える余裕はこれっぽっちもありませんでした。
歩道を走っていたので、坂の上にたどり着いた時には、コースに戻れなくなっていました。振り返ると、サンフランシスコの街とランナーに埋め尽くされた坂が見えたので、それをカメラに収めたつもりだったけれど、ヘロヘロの私に撮れたのは、コースと歩道を隔てる柵だけだったみたいです。