Bay to Breakersの始まりは、1912年です。そのさらに6年前の1906年4月18日午前5時13分、サンフランシスコは大地震に見舞われ、地震後に発生した火事も手伝って、街は壊滅的な被害を受けました。サンフランシスコ市民は、その悲惨な状況から立ち直るために街の再建に着手すると同時に、市民の士気を高めるために新しいイベントを考え、その一つがサンフランシスコ横断マラソンでした。記念すべき第一回大会の出場者は200人足らず、優勝タイムは44分10秒。年々、生粋のランナーのみならず、仮装で参加する人達が増え、今やサンフランシスコを代表するマラソン+仮装大会に成長したというわけです。
1986年には110,000人が参加するレースとして、ギネスブックにも載ったそうです。今回、私は走るだけで精一杯だったので、写真はほとんど撮れませんでしたが、人気の仮装は、エルビス・プレスリー、海賊、ナイトガウン姿(女性の場合、プラス頭にカーラー)、マクドナルドのキャラクターなどなど。裸のおじさんも何人か見かけましたが、可笑しいのは、それでもサングラスに黄色いキャップ、足元はジョギングシューズだったりするところです。沿道で演奏しているバンドも多数でした。
ゴール地点にもなっているゴールデンゲートパーク内では、レースを観戦するグループや家族連れが多くいました。お弁当を広げながら、次々と目の前を通っていく仮装行列を観る、というのが正しいBay to Breakersの参加方法かもしれません。