CIRM grantee meeting 2008
CIRM grantee meetingに参加してきた。
CIRMグラント受領者全員が集まる総会は今回が初めてなのだが、「再生医療として臨床応用の実現を明確に意識」したCIRMらしいmeetingだった。
参加者は400名位。ポスター発表が130件。
パネルディスカッションで取り上げられたテーマは次の4つ。
- Functional Integration of Cells into Mature Tissue
- Stem Cells, Cancer and the Immune Response
- Translating Cell Therapy
- Pluripotency and Reprogramming
CIRMらしいと思ったのは、スピーカーの選び方。
CIRMグラントを受けている・受けていない、カリフォルニア州内・州外に関係無く、「再生医療としての臨床応用」に寄与しそうなスピーカーが呼ばれていた。
神経幹細胞移植の臨床治験Phase Iに到達した企業、臓器再建をアグレッシブに行ってきた外科医のグループ、そしてヒトiPS細胞の応用を目指していち早く設立された企業 iZumi Bio からもプレゼンテーションがあった(内容に目新しいものはなかったが、コミュニティーに参加していることが重要と思われる。)
聴衆の中にはNature、Nature Biotechnologyの各Editorも。
よくBench to bed sideといわれるが、トンネルを開通させるには両側から掘った方が早い訳で、1年目からこういうネットワーキングの場をプロデュース出来るCIRM事務局の力量は期待大。
更にCIRM事務局からは、「Web2.0のテクノロジーを使って知識を共有し、無駄な重複を省いて研究を加速させましょう。」「幹細胞研究の推進に積極的な大統領を選ぶように、全米の親戚・知人に手紙・電話をしよう!」という提案も。
来年の第2回meetingが早くも楽しみだ。