iPhoneの電話回線を(無事)解約
iPhone現実歪曲空間から早くも2週間。アメリカは通販だけでなく店頭で購入した商品も返品出来るのが普通で、Apple Storeで購入したiPhoneも14日以内なら返品可能と領収書に明記されている。ただしパッケージを開けた場合、返金は90%とのこと。
iPhoneを使ってみた感想は「事前の予想をはるかに超える、触ってみないとわからない革新的なインターフェース。WiFiならストレスフリーなInternet端末。EDGEの場合実用なのはメールだけ。」といったところ。
ところで、そもそもアメリカに来てこの1年、携帯電話を必要としたことが無く、毎日ラボに居て高速InternetにつながったiMacの前にいる僕としては、実際のところiPhoneの出る幕がない。妻いわく「史上最強の『自慢力(c)増井さん』グッズ」状態。返品するなら今日までなのである。
実は先週、とりあえず電話を解約しようとAT&T shopに出向いたところ、「電話回線を解約するとiPhone全体がブラックアウトして使えなくなるけど、それでもいい?」と言われ、さらにその足でApple Storeに確認しに行くと「それが契約だからね。」と念押しされてスゴスゴと尻尾を巻いて帰ってきた。
そこで本日、1、AT&Tで電話回線を解約。2、ブラックアウトしたらApple Storeで返品。という作戦を決行。
まずAT&T shopへ。電話回線の契約はiTunesで数クリックだが、解約はInternet経由では出来ない。AT&Tのホームページにはカスタマーセンターに電話してくださいと書いてある。しかしアメリカのカスタマーセンターは解約の引き止めに命を懸けていることで有名。電話越しに早口で繰り出されるあの手この手に対処するのはツライ。そこで店舗に出向くことに。ところがなんと、カウンターで電話回線を解約したいと告げると、店員はカウンターの電話をカスタマーセンターにつなぎ、あとは自分で解約の手続きをやってくれと。店頭に出向くメリットは全く無かった。
電話越しに、名前とSSNの下四桁で本人確認。もちろん何故解約したいのか根掘り葉掘りきかれるが、のらりくらりと対処。この足でApple Storeへ返品しに行くつもりだと告げると引き止め作戦終了。そして解約手続き終了。Activation feeと14日分の日割り通話料の請求書が後日届くとのこと。AT&T shopを出て、iPhoneを見ると「AT&T iII」の表示が「No Service」に。カスタマーセンターから基地局までは1クリック?
自宅に一旦帰り、WiFiに接続してみる。No problem。iTunesに接続しても、No problem。
さらに、iPhoneの設定を全てリセットし(Reboot中はMacと同じAppleマークが表示される)、iTunesに接続してみる。No problem。
iTunesには依然、解約した電話番号が表示されている。どうやらActivation以降、iTunesはAT&Tのサーバと交信していないようだ。さらにiTunesからiPhoneのファームウェアのバージョンを確認してみるが、特になにも起きず。
というわけで、電話回線を解約してもiPhoneはWiFi端末として動いております。よって返品は中止。あとは、ファームウェアのアップデートのときに、iTunesがAT&Tのデータベースに照会をかけるかどうか。その際にはまたご報告します。