Priusの横顔
Palo AltoではPriusが大人気。たった1日で、こんなにたくさんのPriusを見かけました。
早くから車社会が発達したカリフォルニアは、排気ガスによる大気汚染も(特に三方を山に囲まれたロスなどで)早くに経験したので、排気ガス問題には皆敏感。州政府には大気資源局(CARB: California Air Resources Board)という部署があり、CARBは州内に石油産業や自動車産業に依存した地域を抱えないことの優位性もあり、排気ガスの90%削減など、常に全米一厳しい排気ガス基準や、販売量の10%以上をゼロ・エミッションカーにしなければならない通称ZEV法、自動車税をCO2排出量に応じて増減する法律(予定)など、いずれも発表時には無謀とも評される政策を次々と打ち出してきた。それらの多くは最終的には自動車メーカーとの訴訟合戦の末、廃案となっているのだが、結果として自動車メーカーの環境対策への取り組みを強く促進してきたことは否定できないだろう。
生産されたPriusの50%以上がアメリカに輸入され、その20%以上がカリフォルニアで走っているという。その数60000台以上(2006年6月値)。直近は毎月10000台以上のPriusがアメリカに納車されているにもかかわらず、Palo Altoでは6ヶ月待ちとのこと。好景気・高学歴・ギークと3拍子そろったPalo Altoに、高値に張り付いたままのガソリン価格が加われば、このPrius人気、まだまだ続きそうです。