先入観の殻をノック
知らずしらずのうちに出来上がっている先入観。そもそも、その殻が破られてはじめて先入観が形成されていたことに気づくことも多い。だからこそ殻をノックしてくれる機会ほど楽しいことはありません。
例えば僕の中のコンパクト・デジカメに対する先入観。銀塩一眼レフ(Nikon F3)との長い付き合いから、コンパクト・デジカメのポテンシャルに知らないうちに枠をはめていたことに気づかせてくれたのが。shiologyというサイト。瑞々しい写真で満ちあふれています。
例えば、
by shio: Ricoh GR Digital, ISO 64, f/3.2, 1/160 | Some rights reserved.
カシュ、カシュという音が聞こえてきそうです。
by shio: Ricoh GR Digital, ISO 200, f/2.4, 1/6 | Some rights reserved.
なんという絶妙な色合い。温度が伝わってきます。
by shio: Ricoh GR Digital, ISO 64, f/6.3, 1/500 | Some rights reserved.
そっと、触りたくなりません?
先入観の殻はすっかり破られました。これらがリコーのコンパクト・デジカメGR Digitalで撮られている、しかもauthorのshioさんは現在スタンフォードLaw SchoolのVisiting Scholar!、ということで早速コンタクトをとってランチをご一緒しました。
GR Digitalを触らせていただくと、まず予想よりも小さく、操作系がすっと各指に馴染む。実際に撮ってみると「このカメラは判ってる!」ということが良くわかります。リコーは長年コンパクトカメラが得意で、その経験の積み重ねが惜しみなく投入されているとのこと。餅は餅屋ですね。写真への「はまり体質」がむくむくと目を覚ましてきました(「はまり体質」についてはまた別のエントリーで)。GR Digitalを手に入れて、しばらく写真にはまってみようと決めました。shioさん、ありがとうございます!
写真のみならず、音楽も、Macも、法律も、そして教育もこよなく愛するshioさんとの対話は6時間にわたって繰り広げられ、僕の中にいくつもの種を植えて行きました。写真以外のテーマについては、それらが芽を出してきたら順番にエントリーして行きたいと思います。
ちなみに、この1年使ってきたのはNikonのCoolpix S6。調節したのはISOのみ。それ以外は調節困難でカメラまかせにするしかなく・・・かといってソフトウェアは隔靴掻痒で、イメージして撮ったというよりは、たまたまイメージ通り撮れた、という結果になってしまいます。今後の参考のために絞りとシャッタスピードを記載しておきます。