「好きなこと」と「飯が食えそうなこと」の間
Lingrイベントから一夜明けたら、梅田さんが熱いエントリーがアップされていた。
直感を信じろ、自分を信じろ、好きを貫け、人を褒めろ、人の粗探ししてる暇があったら自分で何かやれ。
二十歳にもなれば、その人のすべてはもう顕れている。その自分の良いところを見つけるには、自分の直感を信じ(つまり自分を信じるということ)、自分が好きだと思える「正のエネルギー」が出る対象を大切にし、その対象を少しずつでも押し広げていく努力を徹底的にするべきだ。そういう行動の中から生まれる他者との出会いから、新しい経験を積んでいけば、自然に社会の中に出て行くことができる。「好きなこと」と「飯が食えそうなこと」の接点を探し続けろ。そのことに時間を使え。
「ウェブ進化論」で産み落とされた「オプティムズム」というコンセプトが、濃密なコミュニケーションを経て殻を破ったようだ。
「好きなこと」を「飯が食えそうなこと」に直結するには、第三者を、反対意見を持つものを、説得する力が必要になる。説明責任と言ってもいいだろう。自由と責任は常にバランスする。
その力を磨くためには、「好きなこと」の一部について何でもいいから誰かに教えてみるのが一つの方法だ。自分で判ったつもりと、人に判ってもらうために必要な理解レベルのギャップに愕然とするはずだ。
マッキンゼーに入る前は、「上司がわかってくれない」と思っていたが、本当は「上司にわからせることができない」私の問題だったのだった。
私の問題と認識したら、あとはその壁を登る。そのとき「正のエネルギー」があるのとないのとでは大違い。