教科書に載っていないことを調べるのが科学である

目の前の偶然を活かせるかどうかは心構え次第。兎を撃ちに行って鹿に出会えば、鹿を撃てばいい。

— 3月1日「焦土から育った大樹」

このページのためだけに定期購読してもよいと思う日本経済新聞の最終面「文化」。今月の「私の履歴書」は生化学者の早石修氏。心にとどめておきたい言葉が惜しみなく記されている。

物分かりのよすぎる人は実験科学に向かない。常識や定説に反する結果が出ると、何かの間違いだと切り捨ててしまうからだ。「何でや」と疑うことが発見の出発点になる。教科書に載っていないことを調べるのが科学である。

基礎医学を選んだ学生も医学部に入ってきたからには共通の志がある。「人の命を救いたい」と。臨床医になれば目の前の患者の命を救える。一方、基礎医学で成果を上げれば、世界中で何千何万もの命を一度に救うことができるのだ。

— 3月26日「最終講義」

そして本日の結びは、

「インスピレーションさえ与えれば、学生は自分で考え学ぶはずだ」

実際には、研究室を主宰する側にとって、このスタンスを維持し続けることが一番難しいはずだ。博士課程の4年間、そういう場を与えてくれた指導教官に感謝したい。

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March 26, 2006

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