テクニカル ライティング事始め
「科学英語論文の赤ペン添削講座」山口雄輝著/羊土社
”科学論文を書く作業は、英作文ではなく、ルールに基づいたテクニカルライティングである”、との主張のもと、その基本的ルールが簡潔に学べる良書。薄いが内容は最初の一冊に必要十分。数ある英語論文の書き方本の中でも、全編にわたって目的意識がぶれないものも珍しい。惜しむらくは、表紙で「赤ペン添削」が強調されている点。それこそ英作文のトラウマを思い出してしまう。
「理科系のための英文作法」杉原厚吉著/中公新書
気のきいた言い回しは必要ない。最もすなおで最も明確に意味が表現できる、「人さまに迷惑をかけない文章」を目標とする書。
一つ一つの英文はなんとか文法的に正しく書けるのだが、それらをつないでまとまった文章を作ろうとするとなんとなくぎこちないものになってしまう、と感じている人は多いのではないだろうか。この本は、そのような人のために、文と文をつないで話の流れを作るための方法を、できるだけ少数の原理に基づいた具体的で客観的な技術として解説しようとするものである。
— p.3
「The Chicago Manual of Style」The University of Chicago Press
あらゆる英文の書き手必携の、まさにルールブック。そこはハイフン(-)でつなぐのかつながないのか?セミコロン(;)なのかコロン(:)なのか?ほとんどの疑問に対する答えがある。ラボに1冊あれば十分。