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4月最後の週末は、東日本大震災に対する義援金集めの活動に参加したJapan weekendになりました。
1つめは4月29日(金)の夜に、ベイエリアでフルタイムで就労・就学しているママ達の会が主体となって開催された、アン アキコ マイヤースのコンサートです。裏方としてのお手伝い+聴衆として参加しました。私はフルタイムで働いてもなければ、ママでもないんですが、その昔、日本で彼女のコンサートに足を運んだことのあるファンの一人として、半ば無理矢理頼み込んで、少しお手伝いをさせていただきました。3月中旬に開催された大阪フィルとの共演のために、たままた地震発生当日にサンフランシスコから大阪入りしていたという彼女は、大好きな日本が地震と津波に見舞われたことに非常に心を痛め、今回のコンサートには一も二もなく賛同して下さり、コンサートでの演奏に加え、個人的にも$10,000の寄付をして下さったそうです。「さくらさくら」や「荒城の月」「春の海」といった日本の曲の演奏も良かったですが、最後の1曲、ラヴェルのバイオリンソナタに、彼女の本領が発揮されていたんじゃないでしょうか。主催者からの最終的な報告はまだですが、コンサートの収益とCDの売り上げ、寄付などあわせて$50,000以上(アン アキコ マイヤースのホームページによると$60,000近く)が集まったようです。3割がアメリカの赤十字、3割があしなが育英会、残りがGive2Asia、米国法人日本国際交流センター等の団体に寄付されるとのことです。
Anne Akiko Meyers (Violin) & Wendy Chen (Piano)
翌30日(土)は、さらにその翌日5月1日(日)に開催されたジョギングイベント、RUN FOR JAPAN USA 走ろう、日本のために。のお手伝いで、ゼッケン配りに出向きました。このイベントは、3.5km(参加費$20)のウォークか、8kmのラン(参加費$30)への参加を通して、日本への寄付を募ろう、というもの。運営にはスポンサーを見つけ、参加費、イベントTシャツ($10)の売り上げ、当日撮影された写真の売り上げすべてがProject HOPEという医療を提供する団体に寄付されるしくみです。800人もの参加登録があり、当日の朝にだけゼッケンを配ると受け渡しが混雑するので、受け取る側とっても渡す側にとっても前日にも渡す機会があるのは好都合なのでしょう。200人くらいが前日ゼッケンを受け取りにきてくれたようです。
で、イベント当日の5月1日。朝が早い(ボランティアの集合時間は7時)ので、当日手伝うのは無理だわ、と前日の手伝いに行ったのですが、何やら成りゆきでこの日も朝からゼッケン配り。夫は写真係として出動しました。日本人・日系人のみならず、多くの方が参加して下さっていたのが印象的でした。こちらのイベントでは、5月1日時点で$32,107が集まったとこと。写真の販売が5月31日までなので、もう少し集まりそうです。
今回の地震で被災したわけでもなければ、揺れを感じたわけでもなく、遠く離れた海の向こうのアパートで、ばかみたいに「あーーーあーーー」と言いながら津波に呑まれていく畑、押し流される車や家の映像を見ていただけなのですが、何かしなくちゃ、という気持ちだけは溢れてきて、コンピューターの画面に数字を打ち込んでクリックし、お金を送るだけでは到底収まりませんでした。ひとりで悶々とするのではなく、行動力のある方々のお陰で、ベイクセールに出掛けて買い物をする、コンサートやイベントの手伝いをするといった実際に身体を動かす機会を得られたことは、本当に恵まれていました。主催者の方々には心から感謝をしています。ただ、今回の地震と津波、それに続く原発の事故による被害は、これだけやったからもういいわ、と思えるような規模ではありません。これから先も、出来ることを少しずつ、時を変え、形を変え、続けていかなければなりません。
一時帰国の際、夫の用事に便乗して京都旅行に出掛けました。京都観光は実に久しぶり。20年くらい行っていなかったと思います。しかも、こんなに緑の美しい季節は初めて。暑からず寒からず、湿度が低くて気持ちがいいったらありません。一日は清水寺と葵祭の見学、翌日は祇王寺、天龍寺と錦市場だけゆっくりまわりました。東京ー京都間は新幹線のぞみでわずか2時間20分。違う季節にも行ってみたくなりました。
写真はこちら。