Boeing 787 Dreamliner初搭乗
Boeingの16年ぶりの新機種、787 Dreamliner。まだ世界で2機、ANAの国内線でしか営業運転していません。ちょうど日本に行く機会があったので乗ってきました。
ANA or UAでアメリカから日本に飛ぶと、スターアライアンス・ジャパン・エアパスという制度が使えて、ANAの国内線がどこでも1区間10500円で利用できます(最大5区間まで+要発券手数料)のでこれを使います。
この時点で787が飛んでいるのは、朝一番の羽田ー岡山1往復と、夕方の羽田ー広島1往復のみ。成田で乗り継いでそのまま大阪(伊丹)まで飛び、新幹線に乗り換えて岡山駅前に投宿。翌朝の岡山ー羽田に搭乗することにしました。
当日岡山にやってきたのは2号機(JA802A)。
787の大きな特徴は、これまでのアルミ合金にかわって、胴体や主翼の大部分が炭素繊維強化プラスチックでできていること。その「軽くて強い」長所により、
- 1) 全体の軽量化・主翼構造の最適化ー燃費の大幅な向上
- 2) 客室内気圧の向上(標高2400m相当から1800m相当へ)
- 3) 客室内の加湿が可能に
- 4) 窓の大型化
などが可能になったとのこと。
飛行時間1時間強の国内線では、2)、3)を体感するには至りませんでしたが、大きな窓はうれしいですね。プラスチックのシェードにかわって、電気的に窓の透過性を変える仕組みも導入されました。
客室内の静粛性についても期待したのですが、 送風系からの高周波の騒音がかなり強く、 Boeing 777と大差なし。この点はAirbus A380に乗ったときのような感動はありませんでした。
やはり787の特徴が活きるのは、その圧倒的な燃費による、いままで大型機でしか到達できなかった長距離国際線ネットワークの拡充でしょうか。ANAは、まず2012年1月から羽田ーフランクフルト、その次にベルギー、スイス、そしてアメリカ西海岸(シアトル?サンディエゴ?)などへの導入を検討しているようで、楽しみです。