Enjoy Programming – JTPAまつもとスーパーギークサロン
Rubyの生みの親、まつもとさん(aka Matz)のシリコンバレー来訪にあわせて、JTPAスーパーギークサロンが開催された。最近、Cell Biologyにオブジェクト指向の視点を持ち込めないか考えているのだが、だったらRubyでしょう、と江島さんに言われて勉強を始めたところなので、興味深く参加した。15人+司会の渡辺千賀さんで根掘り葉掘り聞いて行くという構成。
Rubyを実際仕事で使っている人は皆、使っていてHappyな言語だと言う。それを裏付けるためにMatzさんがGoogleで算出しているのがLove Hate Ratio。さっそく調べてくれた参加者の方がいる。
Language Love (x103) Hate (x103) Ratio Ruby 13,200 1,420 9.30 Perl 2,800 1,230 2.28 Lisp 1,410 977 1.44 C++ 1,520 1,310 1.16
その理由はMatzさんのお話のなかから伝わってきた。先ず、Rubyをつくろうとしたきっかけが、Perlをオブジェクト指向の考え方で仕分けしてみたら、きれいに再整理できたということ。つまり構想段階でのロジックがスッキリしているということ。一方、それを実現する際には、最初から隅々にまで完璧を求めなかったこと。これはRuby on Railsの成功要因でもあるとのこと。Rubyはまず「速さ」を捨てた。でも結果として計算機のスピードが年々向上しているのでOK、と。これは、「何をやるかではなく、何をやらないかが一番大切だ」というサイエンスの格言と共通だ。
最後に、iBookにRubyの精神を揮毫していただいた。
Enjoy Programming
Rubyで盛り上がろうという島根県の皆さんの心意気、そして何よりもRubyについて語る時のMatzさんのキラキラした眼が印象的の2時間であった。
2007.2.21 追記
Matz日記からリンクされて、本サイトの訪問者の約50%がrubyist.netからという状況になっているので、皆様にお願いがあります。おすすめのRubyの本(日本語)があったら教えてください。アメリカ在住なので立ち読みというスクリーニングが出来ないのでとても助かります。
Ruby入門リンク
- プログラミング入門 - Rubyを使って -
最初にとてもわかりやすいこのサイトで全体像をつかみ、 - ホワイの(感動的)Rubyガイド
次にこちらを味わう。 - rubyユーザガイド
1996年著の古典(原典?) - リファレンスマニュアル
わからないことはここで調べる。 - Programming Ruby - The Pragmatic Programmer's Guide
書き込みしたいので結局書籍を購入しました。 - 参考文献・サイト一覧
Rubyオフィシャルサイトからここへ直接リンクがあると便利なのだが。