「お腹がふくれる言葉があれば精神が肉体になる。」

付け合わせの野菜のひとつひとつにまで、等しく気くばりされていることを感じることができる料理店、三田の「コート・ドール」。そのシェフ、斉須さんのお話の2回目の連載が「ほぼ日刊イトイ新聞」で続いています。

その言葉のひとつひとつにも、等しく気くばりが行き届いている。それがすべてを表していると思います。

試行錯誤のなかでわかったのですが、
どうやら、見かけだけでは、
ものごとの核心を
とらえることができないのです。
ものごとは言葉にして
咀嚼しなければわからないのです。

言葉は、脳天に突き刺さります。
言葉は、血肉になって、肉体をかけめぐります。
言葉は、強靱なものです。

調理場という戦場。第16回 言葉は、脳天に突き刺さる

これからもずっと、機会のあるごとに「コート・ドール」で食事をしたいと思うと同時に、自分のアンテナと言葉を磨いて行くうちに、一生つきあえるような同世代の料理人と出会えたら素敵ですね。 立花隆さんが雑誌の連載で斉須さんと出会い、その20年目の同窓会をコート・ドールで楽しむように。

十皿の料理―コート・ドール 調理場という戦場 ほぼ日ブックス 青春漂流
June 7, 2006